ジョブフェア参画企業インタビュー

これまで2013年、2017年の2回、ジョブフェアに参加し、5名のベトナム人を採用してきた同社。エンジニアに特化した採用ではなく、ビジネス志向をもつ外国人を採用することで想像もできなかった方向へ会社の枠を広げていきたい、と考える取締役CTOの鈴木氏にお話を伺いました。

鈴木 史朗 氏

取締役CTO

東京工業大学大学院 情報理工学研究科 修了
2社のIT系企業を経て、2002年11月にネットプロテクションズに入社し、2004年6月に取締役CTOに就任。NP後払いの事業構築当初から、モデル構築、システム構築を統括し、月間200万人が利用するサービスに育て上げる。現在は、新規事業の構築に携わるメンバーをサポートしながら、ビジネス構造を設計するビジネスアーキテクト人財の育成を推進している。

会社について教えてください。

鈴木:当社は2002年から「NP後払い」という通販事業者向けの後払い決済を提供させていただいています。この事業は日本で初めて当社が実現しまして、最近は競合他社さんも出てきてより市場が広がったことで、さらに成長できている状況です。その後払い事業をさらにB to Bに展開させた事業も一緒に行っており、後払いに関してはパイオニアかつトップリーダーとしてサービスを提供させていただています。

エンジニアに特化した採用は行っていない

エンジニアの採用について教えてください。

鈴木:我々としては特にエンジニアに特化した採用は行っておりません。ビジネスを進める上でITの世界というのは必ず必要になるものだと思っていますので、ビジネスリーダーはITの世界も知っているべき、やれるべきだという考え方を持っています。したがってエンジニアに特化した採用はあまり実施してきませんでした。逆にエンジニアのスキルや素養があってもビジネスリーダーとして育ってほしいという思いがあるので、少なくとも新卒採用に関しては分野を限定しない採用を進めてまいりました。中途採用に関してはさすがにすぐに戦力になる人財を求めておりますが、それでもビジネスセンスは持っていることという条件をつけて、過去にITを経験したことがある人という条件で募集してきました。ITに特化した人財の採用に力を入れてきたわけではないため苦労はしましたが、スキルシートは大きく変えずに根気よく採用活動を進めて参りました。

ビジネス志向のエンジニアのスキルを持つ人財

採用の課題について教えてください。

鈴木:中途の場合はやはりスキル志向の方が多いのですが、ビジネスを進めていくという中ではITのスキルだけ持っていてもなかなかビジネスをつくっていくことが難しいと考えています。ビジネス志向で、かつエンジニアのスキルを持っているという人財がなかなか採用できなかったという苦しい経験があります。一方で新卒に関しては、やはり我々のビジネスモデルや風土に魅力を感じて入社する人財が多いのですが、そうすると今度はなかなかITのほうに目がいかず、そこも苦労はしてきていています。会社の根幹であるITを、会社の風土を体現したかたちで実現していくということが必要ですが、新卒から入ってITを学び、理念に沿って作っていくというのはなかなか難しいですし、中途で入ってきてスキルだけでシステムを作る理念からずれたものが出来上がりますので、その両面で大きな苦労をしてきました。

想像もできなった方向へ会社の枠を広げていきたい

ジョブフェアに参加した理由とは?

鈴木:会社としては、枠を広げたい、多様性を持っていたいと考えていまして、以前は日本人の範囲における多様性を目指していたのですが、お話を頂いた時に、異なった文化を持った外国人を採用することによって、我々が想像もできなかった方向に会社の枠を広げられるのではないかと思い始めました。ただし、行ってすぐに採用できるとは思ってなかったので、まずは実際に訪問し、外国人の学生が普段の生活の中でどのようなことを考えているのか、仕事に対してどのような価値観を持っているのか、などを体感することを目的として参加させていただきました。

素朴に物事を突き詰める意欲が非常に高いという印象

ジョブフェアに参加されていかがでしたか?

鈴木:2つ驚いたことがあります。1つは、イベントの前に何回かご説明いただいた、ベトナム人の年齢構成と人口の多さの話でした。若い人の数が日本人より多いという話を伺い、日本よりも採用のマーケットが広いということを感じました。もう1つは、直接話をしてみて、優秀であること、昔の日本人の価値観と似ているということを感じました。ビジネスリーダーとして洗練されてきているということではないのですが、素朴に物事を突き詰める意欲が非常に高いという印象を持ちました。したがってより期待が膨らんだことを覚えています。

人財を育てる意識のある会社にオススメしたい

ジョブフェアを他の会社にもオススメしたいですか?

鈴木:基本的にはオススメしたいと思っています。ただし、またこれも現地で感じたことですが、ベトナム人を採用するにあたって、彼らをただの労働力として考える会社さんが多くいらっしゃいます。それはすごくもったいないことですし、素養があるので、いろいろ活躍の仕方ができるはずです。なので、会社の可能性を広げることができるという意味ではオススメはしたいのですが、ちゃんと人財を育てるということを意識した会社さんに参加していただきたいという感想を持っています。

外国人として特別扱いする考えは持っていない

実際に採用してみていかがでしたか?

鈴木:当初懸念していたほどの齟齬はそれほど感じなかったものの、やはり文化の違いというものはあるということ思いました。とはいえ地道に勉強してくれていたので、多少のつまずきはあったとしても育ってくれるだろうなとも思っていました。しかし、ここ半年ぐらいですが、日本語の上達には著しい飛躍がありまして、細かいニュアンスまできちんとくみ取ってくれるようになりました。非常に優秀であることを実感しました。それから、日本の文化をうまく理解してくれました。我々としても外国人だから特別扱いするという考え方はしてないのですが、納得度の高い判断をしてくれるので、その意味でも非常に良かったと思っています。

優秀さはどこの国でも変わらない

日本人とどのような違いがありましたか?

鈴木:日本語に含まれる、文化から滲み出るニュアンスがあると思いますが、それを含めた理解にはやはりハードルがあるということは感じています。それによって当社の風土や、日本の文化に根ざした当社の事業に対して理解が及ばないところがあることからもそれが言えます。一方で優秀さというのはどこの国でも変わらないということは改めて感じていて、日本人の新卒採用においても同じような層を採用しているのですが、ほぼ遜色ない動きをしてくれており、非常に頼もしく見ています。

あまり気を遣わず、彼らなりの理解に任せた

コミュニケーションで気をつけたことなどはありますか?

鈴木:あまり気を遣わないようにしました。もちろん意味が分からなそうな内容は説明するのですが、優秀なので、あまり変に説明せずに、彼らなりの理解に任せてきました。普通に普段どおり話して、通じないなと思ったらもう改めて別の言葉で説明したりなどはありますが、それ以上の対応はむしろ行わなかったので、そういった自然体な接し方が一つの方法なのかもしれません。根が優秀だからこそそのやり方でもうまくいったのかもしれません。一方で、そうすることで壁を取り払うという効果はあったようにも思います。

今後も外国人の採用をしていきたいとお考えですか?

鈴木:ぜひ採用したいと思っています。会社としてもグローバルに出ていく流れがありますし、外国人に仕事をお願いすることで事業が違った広がりを見せることもあると思うので、会社の枠を広げるためにも積極的に採用していきたいと思っています。

2000年設立。創業より「eコマースに新しい標準を」を掲げ、絶対に不可能と言われた「後払い」ビジネスを日本で初めてはじめた会社。「NP後払い」はサービス開始以来、15年にわたってサービスを拡大しており、今では23,000店以上の通販事業者様にご利用頂いております。決済の本質は取引を安全にスムーズにつなぐこと。その思いで磨き続けた、与信精度の高さ、安定性、柔軟性が強み。今後も独自の風土を大切にしながらプラットフォーム事業をとおして、決済にとどまらない幅広いドメインで「つぎのアタリマエをつくる」ことを追求している。