ジョブフェア参画企業インタビュー

フランジアでラボ開発をはじめて3年が経過した株式会社ベーシック。ラボを通してベトナム人のプログラミングのスキルの高さを実感しジョブフェアに参加。来日したエンジニアは年間MVPを獲得するほどの技術力の高さで、周囲の日本のエンジニアにもいい影響を与えているという。開発部長 CMTの斉藤氏にジョブフェアについて伺いました。

どのようなポジションを担われていますか?

斎藤:現在私はベーシックの開発部長で、CMT(チーフマーケティングテクノロジスト)という立場で関わっていて、社内にある様々な事業部のサービスを、マーケティングテクノロジーの観点から推進しています。CTOは別にいて、ベーシックの開発部の技術力を底上げするような感じで携わっています。

開発体制について教えてください

斎藤:現在エンジニアの数は30名です。国内では東京と山形に開発拠点があり、あとはフランジアでベトナムにラボがあるという状態ですね。

日本のスタートアップでも働ける能力を持ってる

実際にジョブフェアに参加されていかがでしたか?

斎藤:3日間で採用を決め、学生も承諾をしなければならないので、最初は本当に採用できるか不安でした。たくさんの学生と面談して決めるのはすごくハードではあったのですが、短時間で決めてその場で返事をもらえるというのは、密度の濃い時間ですごく魅力的だなと思いましたね。日本だったら新卒の採用って1年間ぐらいかけてやるじゃないですか。それがジェブフェアに参加すればすぐ採用が決められるというのはすごく大きい。その点はすごくいいなと感じますね。

何人くらいの学生と面談されましたか?

斎藤:最初にジェブフェアに参加した年は多分80何名かの面談をしました。今年の2月に参加したときは60名ぐらいですかね。グループ面接では同時に6人ぐらいの学生さんたちと面接し、2日目の個人面接で、12人ぐらいと面談し採用候補を絞り込んでいくという流れです。

面接ではどのようなことを聞かれましたか?

斎藤:学生のうちにインターンしている子が多いので、インターンでどのようなことをやっていたのかを聞いたり、卒業研究のテーマなどを中心に聞いていました。成績優秀な子が多いので学力的な部分はそれほど見ていなくて、何をやっていて技術的な部分でどんなところに興味を持っているのか、あとはフィーリング的にうちの会社に合いそうかどうかというところを重視して見ていますね。

日本に対するあこがれと勤勉意欲

年間MVPを獲得できた要因は何ですか?

斎藤:内定を出した後すぐにハノイのラボに参加してもらって、そのときに僕も1ヶ月間くらいハノイに行って一緒にOJTしました。そこで、タインがフロント寄りの開発に興味があり、自信もあるということを聞いていたので、最初から得意な分野を任せていたというのが理由かと思います。入社するころにはフロントだけではなく全体的な知識も身につけていて、JavaScriptに関してはすごく高いレベルで習得していました。

ハノイのラボにインターンとして入っていると、学生たちも自分たちが実際に日本に行って働くときに何を習得しておかなければいけないかというのが分かると思うんですよね。どんな技術を使っているか、これからどんなことをやろうとしているかということもOJTで教えられます。そこであとはもう自分で学んでおいてくれたというのが大きかったのではないかなと思います。

日本語が得意でなくても困らない接し方

日本語のコミュニケーションについてはいかがですか?

斎藤:採用した直後はちょっと不安はありましたね。というのも、もともとベーシックのハノイのラボにいたフランジアのエンジニアの子たちというのは、みんな日本語がすごくできる子たちだったんですね。その子たちと比べるとジョブフェアで採用したタインたちは正直そこまで日本語ができていなくて、実際どうなのかなと思いました。ただ仕事をするうえではあまり日本語のコミュニケーションはとれなくてもそれほど問題にはならないんだなというのも分かりました。日本語が得意ではなくても、仕事でコミュニケーションをとるうえで困ったことはなく、こちらが何を聞きたいのかを理解するセンスみたいなものがあれば、全然問題ないのかなと感じますね。

今後どのような活躍を期待していますか?

斎藤:今はとにかく技術力を高めることに注力してもらっていますが、今後は多分弊社でもベトナム人のエンジニアが増えてくると思うんですね。ベトナム以外にも新卒採用に力を入れていますので、今後は、後輩を育てられる人に成長して欲しいです。あと彼らは日本語もできてベトナム語もできるエンジニアなので、日本にいながらベトナムのラボのエンジニアをマネジメントするブリッジSEとして活躍してくれること期待しています。

最初にラボを作ることをお勧めしたい

ジョブフェアは、他の企業にもおすすめしたいですか?

斎藤:過去にベトナムと接点のない状態で、いきなり現地に行って採用して日本に連れてくるというのは、やはりそれなりにハードルは高いと思うんですよね。受け入れ態勢などもきちんと用意しておかなければいけません。僕がお勧めするのは、できればハノイにラボを用意して、実際にベトナム人のエンジニアの技術力の高さが自分たちのプロダクトにしっかりフィットするのかどうかを試したうえで、ジョブフェアに参加するのがいいかなと思います。

採用後に日本でちゃんとパフォーマンスを出せるかどうか不安に思っている学生が多くいるため、ハノイにラボがある状態で学生を採用できれば採用後すぐにラボにインターンとして入れてあげることができます。我々としても、その子たちが日本に来るときにはプロダクトのことを熟知した状態で来てもらえ、学生としてもベトナムにいる間にベトナム人の先輩エンジニアから直接そのプロダクトのことをOJTしてもらえるので、お互いにとってすごくメリットがあります。なので、これからジョブフェアに参加したいと思っている企業さんには、まず最初にラボを作ることをお勧めしたいと思います。

斎藤 幸士 氏
開発部長 CMT

情報通信系研究所でプログラマとして勤務の後、独立行政法人情報処理推進機構の突出したIT人材を発掘・育成する「未踏ソフトウェア創造事業」に採択。スタートアップの立ち上げを経て株式会社ベーシックに入社、現在に至る。

株式会社ベーシック
2004年設立。会員数約35万人を抱えるWebマーケティングの基礎とノウハウを学べるメディア ferretを運営するとともに、Webマーケティングを簡単に効率的に運用することができるferret Oneを展開。メディア事業部では、フランチャイズ展開したい企業と独立したい個人、留学したい人と留学エージェントをマッチングさせるサービスを展開、EC事業部では、自社開発したオリジナルのスマホケースを発注できるサービスも展開。子会社のJapan Food Cultureでは、日本の飲食店の海外展開をサポートする事業を手がける。現在、香川のうどんチェーン「たも屋」のアジア展開をサポートしている。