株式会社ソニー・グローバルエデュケーション

60年越しに実現されたソニーのDNAとスタートアップマインド
“300年先の未来をつくる教育”のグローバル開発
株式会社ソニー・グローバルエデュケーションインタビュー サービス事業統括 池長慶彦氏

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世界最大級の数学コンテスト「世界算数」やロボットプログラミング教材KOOV(クーブ)など、今までにない話題のサービスを繰り広げるソニー・グローバルエデュケーション。ソニーの経営陣から「大企業の感覚を一切捨ててスタートアップのマインドでやりなさい」という指示のもと、ベトナムでのオフショア開発をはじめた経緯とは?ソニーがベンチャーだった頃のDNAを受け継いでいるとも言える同社のサービス事業統括の池長氏に、成功の秘訣を伺いました。

池長慶彦氏

プロダクトデベロップメント部 サービス事業統括

IPA未踏スーパークリエータ。早稲田大学大学院理工学研究科卒業後、ソニー入社。ソニーのR&DにてWi-Fi Directなど無線ネットワークソフトウェアの研究開発に従事。その後、ソニー・コンピュータサイエンス研究所に移り世界算数のサービスの立ち上げ、ソニー・グローバルエデュケーションの設立に携わる。現在は、KOOVを中心に教育関連のサービス開発・運営に携わっている。

ビジョンは“300年先の未来をつくる教育”

どのようなことを目指している会社ですか?

池長:ソニー・グローバルエデュケーションは、ソニーとソニーコンピュータサイエンス研究所の子会社として2015年の4月に立ち上がりました。もともとは弊社社長の礒津がソニーのR&Dに所属しているときに教育分野での新規事業を提案し、プロジェクトが立ち上がりました。世界の教育市場は400兆円以上の規模とする調査がある一方で、教育現場にはテクノロジーの導入があまり進んでいません。というのも、例えば日本では、文科省が決めた指導要領は、10年単位くらいで改定されていくものなので、急激に変化する社会情勢に合わせて変えられないという性質があったりするからです。昨今、ITやAIの技術が急速に発展し、人間の仕事がコンピューターに置き換わろうとしていく中で、新しい時代にあった教育とは何かをゼロから考え、未来の未知なる課題を解決する人材を育てる教育、“300年先の未来をつくる教育”をビジョンとしてかかげ会社を立ち上げました。

大企業の感覚を一切捨ててスタートアップのマインドで開発

ソニーの中で担っている役割とは?

池長:もともとソニーの中の新規事業創出プロジェクトに教育事業として手を挙げたのが礒津でした。ソニー本体で新規事業の開発をやろうとしても大きい会社なのでなかなか時間がかかります。また、ソニー本体でやるからには、売上も非常に大きなところを狙う必要があります。しかしながら、新しい事業を初めから大規模に展開することは難しいので、いきなりホームランを狙うのではなく、スピード感をもちながら小さいチームで、事業を開拓するということになりました。

「いきなりホームランを狙うのではなく、スピード感をもちながら小さいチームで、事業を開拓していく」(池長氏)

そこで、ソニー本体からはなれたソニーコンピュータサイエンス研究所に新規事業創出プロジェクトを立ち上げ、大企業のやり方ではなく今流行りのスタートアップのやり方で開発しようということになりました。経営陣からも「今のネットワークサービスをやるには大企業の感覚を一切捨ててスタートアップのマインドでやりなさい」というようなお達しで生まれたプロジェクトだったので、みんなスタートアップの感覚でやっています。

裁量が大きくなりSlackでスピーディーな意思決定

子会社化されてどんな変化がありましたか?

池長: まず、自分の決定権というか、裁量が非常に大きくなりました。大きな組織ですと「こういった機能をやりたい」と思っても、なかなかそれが実現できなかったり、やるにせよいろんなところに話を通さないといけないため時間がかかります。ここではSlackで社長や他のエンジニアに直接働きかけて、こういう機能を実装すればいいんじゃないですかというような話をして許可がでれば、すぐそれを行動に移せます。スピーディーな意思決定でやれるというのがやはり大きく違いますね。

もちろんグループ会社の強みを活かして、ソニー本体の方の協力も得ながら作ってはいます。法務や広報、販売といったあまり我々のノウハウがない部分は、しっかりと協力をしてもらいながら、スピード感は落とさないように、バランスを取りながら開発を進めております。

あとは、仕事の幅が非常に大きくなりました。ソニーでやっているときはかなり大きな組織でやっていたので、ある製品の一部の決められた担当範囲で開発をしていたのですが、この会社だと企画・デザイン・マーケティング・営業とプロダクトの全ての領域に携わる機会があり、担当領域の幅が全く違うという実感があります。

ロボットプログラミング教材、KOOV(クーブ)をはじめ三つのサービスを展開

どのようなサービスを展開されていますか?

池長:我々が展開しているサービスは三つあります。一つは先月(2017年2月)にリリースしたKOOV(クーブ)というロボットプログラミング教材です。ブロック、電子パーツ、アプリから構成されていまして、ブロックと電子パーツをつかって好きなロボットを作って、アプリからそれをプログラミングして動かすことができます。ロボット制作を通して、創造力や思考力を育成することができます。

もう一つは、STEM 101 Thinkというサービスです。こちらは思考力や空間認識力を鍛える問題が沢山はいったオンラインのラーニングサービスです。すでに、塾や学校に一部導入されています。

これらの二つは学習のサービスですが、もう一つ、学習の評価サービスとして、世界算数(英名 Global Math Challenge)という、オンライン上で思考力を競うことができる世界最大級のコンテストを開催しています。現在約85カ国、累計で約27万人が参加しています。世界中で一斉に同じような思考力に関する問題を解いてもらい、そのランキングを決めるというようなサービスになります。

KOOV(クーブ)の発売後の反応はいかがでしたか?

池長:先月発売されたばかりなのですが、反応はものすごくいいですね。KOOV(クーブ)で作った作品を他のユーザに公開する機能というのがあるのですが早速たくさんのユニークな作品が公開され、コミュニケーションが生まれています。また、定期的にワークショップもやっているのですが、そういったところでもお子様はもちろん、保護者の方の反応も非常に良いということで、かなり手ごたえを感じています。

テストコードからメインの開発へ

オフショア開発をはじめたきっかけについて教えてください。

池長:当時、世界算数と呼ばれる思考力のコンテストの開発を進めていたのですが、テストコードを書いてくれていた派遣のエンジニアの方が辞めてしまい代わりにテストコードを書いてくれる人材を、探していました。そこで、何社かオフショア開発をしている会社を比較検討し、フランジアに依頼しました。テストコードを書いてもらったところ、「こうしたほうがいいのでは」という意見をいろいろもらいまして、「これはテストコードだけにとどめておくのはもったいないな」ということで、KOOV(クーブ)の開発のメインとして使ってみようよということになりました。今はこのKOOV(クーブ)のサーバ側と、3Dブロック組み立て、ビジュアルプログラミングの部分の開発をお願いしています。

エンジニアから「こうしたほうがいいのでは」という意見をもらい「これはテストコードだけにとどめておくのはもったいないな」と思った(池長氏)

オフショア開発はむしろ社長がやろうよという掛け声からはじまった

オフショアは社内でどのような意思決定をされましたか?

池長:ソニーのグループ会社とはいえ実は人数も30人ぐらいしかいない、スタートアップのような会社です。誰かを採用するとか、新しく何かを始めようとする際は、社長も含めて一緒になって話し合うというような環境なので、社長も含めてみんなで議論をしました。オフショア開発はむしろ社長がやろうよという掛け声からはじまりました。

Railsに強く、エンジニアの教育もしっかりしていたことが決め手

フランジアはどのように知りましたか?

池長:ホームページですね。世界算数はRailsで作っていたのでRailsに強い会社をということで探した中にフランジアがありました。何社か問い合わせをしたところ、フランジアから即レスが来て、「ああ、ここは何かすごく感じがいいね」と、すぐに会うことになり、実際に担当営業の方にお会いして話をしたところ、Railsに非常に強く、エンジニアの教育もしっかりしていることがわかったので、じゃあここで試してみようという話になりフランジアに決めました。

過去にオフショアを経験されたことはありますか?

池長:この会社では初めてですが、ここのエンジニアは全員ソニーから来ていて、ソニーにいたときに別のオフショアを使った経験がありました。場所はインドと中国ですね。

オフショアに対する不安とベトナムへの期待感

これまでのオフショアに対してどのような印象を持たれていましたか?

池長:これまでの経験からオフショアにはあまりいい印象はありませんでした。仕様などを結構きっちり決めて出さないといけなかったり、まぁ、それは当然なのですが、どうしても作っている上で、仕様が曖昧な部分ってみつかりますよね。そういった部分が見つかった場合に、きちんと確認しなかったり、思い込みで進めてしまったり、あるいは放置したりと、後々こちらでテストした時に、問題が見つかるといったことがあって、本当にオフショア大丈夫なの?という感じはありました。

そんな中で、ベトナムでのオフショアを検討された理由は?

池長:ベトナムのエンジニアリングが今急成長しているというのをいろんな記事を読んだりしていて、ちょっと試してみようよということになりました。取りあえず1ヶ月ぐらい試してそれで駄目だったらあきらめようかという、そういったノリでした。新しもの好きなエンジニアが集まっているというのもありますが、本当にリソースが逼迫していたので、それでとにかくやってから考えようという感じで始めました。

フランジアにはRubyとUnityで作られているC#を依頼

開発体制について教えてください

池長:期間が長いので何回かチームが変わっているのですが、現在は、ブリッジエンジニアが1人、Railsエンジニアが1人、QAエンジニアが1人と、さきほどの3D組み立て部分とプログラミング部分を作っているUnityエンジニアが2人います。現在はリリースが終わって開発チームを縮小しましたが、また次の開発アイテムが固まり次第拡大したいと思っています。

開発言語について教えてください

池長:サーバ側は、Ruby、クライアント側はJavascriptとUnityのC♯です。またiOSアプリも出しているので、Swiftも使用しています。KOOV(クーブ)の本体で動くプログラムはCで書かれています。

フランジアが担当させていただいた言語は?

池長:サーバサイドのRubyとUnityで作られている3D組み立てやビジュアルプログラミングの部分のC♯の部分ですね。

ベトナムには行かれましたか?

池長:2回行きました。世界算数のキックオフと、その後KOOV(クーブ)がリリースしたあとに行きました。プロジェクトのメンバーにKOOV(クーブ)の反応、日本の反応を伝えたくて実際に向こうに行ってこの商品を見せながら「無事リリースできたね」という話を一緒にしました。

メンバーの反応はいかがでしたか?

池長:商品をもっていったのですが、すごく楽しそうにやっていましたね。実際に自分が作ったものがソフトウェアで動くのもエンジニアとしてすごくうれしいものですが、ハードも含めて動くというのはやはりうれしいんでしょうね。目をキラキラさせて遊んでいました。

「自分が作ったものがソフトウェアだけでなくハードも含めて動くというのはエンジニアとしてはうれしいもの」(池長氏)

「ああ、こんなにできるんだ」と思って開発スタイルを変えていった

フランジアで開発してみていかがでしたか?

池長:そこは非常に満足しています。まず、コミュニケーションが非常にスムーズですね。エンジニアとのコミュニケーションですが、最初はブリッジエンジニアの通訳を通してやっていて、それももちろんうまく回るのですが、フランジアのエンジニアがものすごく優秀で英語も堪能なので、途中からは直接エンジニアと英語でディスカッションもできたりするんですね。

ただ、会議などで難しい話題になるときはどうしてもこちらも日本語のほうがしゃべりやすいので、そういうときはブリッジエンジニアにちゃんとフォローしてもらっています。ちょっとした指示を与えるのは直接英語で、難しい話題になるときはブリッジがフォローして日本語でもいける、というような感じで非常にやりやすい体制だと思っています。

あと、とにかくエンジニアが優秀ですね。最初はかなり大規模なでき上がったコードに対してのテストコードの作成依頼をしていて、おそらくフランジア開発チームはかなり戸惑ったのではないかなと思うのです。ただ、そこで担当してくれたエンジニアがかなり優秀ですんなりプロジェクトがたちあがったので、「ああ、こんなにできるんだ」と思って開発スタイルを変えていった経緯があります。

オフショアというより一緒の開発メンバーという感覚を持てた

特に良かったと思われたエピソードがあったら教えてください

池長:実はソニー本体にいるときには全然違うことをやっていたチームで、ウェブサービスなどは全然やっていませんでした。それでこちらにうつってからはじめてRailsなどを書きはじめたので、結構俺々流で書いていたところもあるのですが、フランジアのエンジニアから「これはこういうふうにしたほうがいいよ」とか「こういうライブラリがあるよ」というような、参考になるアドバイスもらえるというのが分かったときに、ああ、これはもうオフショアというよりも一緒の開発メンバーなんだな、というような感覚を持てるようになりました。
あと、何かプロトタイプみたいなものをお願いする機会があって、それは本当に早くてちょっとびっくりしましたね。

Slackの活用とモチベーションコントロール

コミュニケーションを円滑にするために意識されたことはありますか?

池長:今はSlackというチャットツールを使って直接やりとりしているのですが、本当に隣で働いているような感覚で仕事を進められています。何かあったらすぐ連絡できるような、コミュニケーションを密にできる環境をつくったのは良かったのかなと思います。こういったコラボレーションツールが整備されている今の時代では、オフショアは有効ですよね。

あとは、向こうのモチベーションをどうやったら維持できるか、高められるかというのは少し意識していました。最初はテストコードの仕事ばかり与えていたので、モチベーションが下がらないかなというのはすごく心配だったので、ちょっとずつほかの新規開発の案件もお願いするようにしました。そういうところは少し気をつけるようにはしていましたね

コミュニケーションの頻度と空気の読めるベトナム人の国民性

過去のオフショアと比較して成功の秘訣は?

池長:違いの一つはコミュニケーションの多さだと思います。今は本当にチャットで密につながっているので、何か疑問があったらすぐに聞ける。前の場合だと定例でまとめて話すとか、何かあったらメールできっちり伝えるというように、ちょっと気軽さがなかったのですが、今フランジアとは、常に情報共有ができています。コミュニケーションの頻度が増えたということが、うまくやれている理由の一つです。

あとは国民性が大きいのではないかなと個人的にちょっと思っています。ベトナム人はかなり空気を読めるような感じがしています。以前、インドや中国などでオフショアをしたときは決められた担当範囲をきちっときめて、基本リクエストことしかやらないとか、あとは、意見の相違がおおくて理解してもらうのに時間がかかるなど、うまくチームとして機能していなかったのですが、ベトナムとはすんなりプロジェクトを立ち上げることができて、一緒に作っているというのが感じられるので、その辺はちょっと国民性の違いがあるのかなと。まあ、僕達はそんなにインドや中国でいっぱい仕事したというわけではないので分からないのですが、国民性の違いはあるかもねと、開発メンバーとはもりあがっていました。
あと、とにかくエンジニアが優秀です。ベトナムのトップエンジニアが集まっているだけありますね。

課題はエンジニアが転職してしまったこと

課題に感じられたことは?

池長:一緒にやっていて、メンバーが入れ替わってしまった事があったんですよね。最初からずっと一緒にやっていた人がこの間退社して抜けてしまったり、KOOV(クーブ)の立ち上げ時に入ってもらった優秀なエンジニアも転職してしまって、それは結構大変でしたね。引き継ぎなどもありますし、ソースコードの規模も大きくなってきてその人に任せていた部分というのがかなりあったので、やはりそれはオフショアのリスクなのかなというのはちょっと感じました。

フランジアはオフショアを検討されている方にオススメできる会社ですか?

池長:もちろんです。どういうふうに開発しているとか、成果物の話をすればたぶんいいなと思ってくれると思いますね。ソニー本社はインドや中国などを結構使っているのですが、ベトナムを入れたほうがいいのになと思っています。

ご要望や改善点があれば教えてください

池長:個人的なプロジェクトの要望になってしまうのですが、優秀なRailsエンジニアが抜けてしまったので、その代わりになるエンジニアをぜひ確保していただきたいです。本当に現状にはかなり満足している状況で、我々が仕様を出したときにそれどおりに作るだけではなくて、実はこうしたほうがいいんじゃないかというような、新しい提案もしてくれていたので、そういったものが今後も続いていけばいいかなと思っています。

プログラミング教育は世界的に成長していく分野

今後の展望についてお聞かせください

池長:実は弊社の礒津も文科省の有識者会議に参加させていただいたのですが、2020年にプログラミング教育が必修化されます。国全体でプログラミング的な考え方を重要視している流れがありますので、2020年に向けてこういった分野は非常に盛り上がっていくと思っています。
KOOVは日本と中国で販売していますが、今後、米国などグローバルな展開も考えています。海外でもプログラミング教育は活発に行われている状況なので、今後世界的に成長していく分野だと思っております。

「国民科学知識の実際的啓蒙活動」、60年越しに実現されたソニーのDNA

KOOV(クーブ)はソニーがベンチャーだった頃のDNAを受け継いでいるプロダクトと言えますか?

池長:ソニーの設立趣意書という、ソニーの創業者である井深大が創業するときにソニーはどうあるべきか、どういう会社にしていくかを文書化したものがあります。有名なのは「真面目なる技術者の技能を最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」といってエンジニアが最大限に活躍できる場をつくろうというのが最初の設立の意思表明として記載されています。その設立趣意書には、実は「国民科学知識の実際的啓蒙活動」という科学教育を世界に広めようというようなことも書かれています。これまでソニーは教育分野に参入していなかったのですが、それが60年越しに実現されたような。そういった設立当初のDNAが受け継がれて今新しく教育に関する活動をしているというのは、何かちょっと感慨深いものがあります。

「KOOVもソニー歴史資料館に並ぶような製品にしていきたい」(池長氏)

いつか大崎のソニー歴史資料館にKOOV(クーブ)が展示される日を楽しみにしています

池長:ああ、そうですね。確かに。これが結構売れてくれれば。あそこはウォークマンやAIBO、プレステ、そういった我々の生活を劇的に変化させたプロダクトが多数展示されていますので、KOOVもそれに並ぶような製品にしていきたいですね。

開発を振り返って(フランジア)

国や会社という枠組みを超えた団結

私はフランジアに入社してすぐソニー・グローバルエデュケーションさんのプロジェクトに入ることが決まりました。始めは世界算数というプロジェクトのテストコードを書くプロジェクトでしたが、教育にテクノロジーを導入するという試みに非常に興味をかき立てられました。
その後KOOVというプロジェクトが始まり、テクノロジーで教育を変えることができるということを知ることができました。子供達にシンプルかつ詳細な説明で複雑なロボットを組み立てることにより、楽しみながら学べるというとても面白いプロジェクトです。

私自身Unityの経験が浅く、打ち合わせのときに技術的なディスカッションをするときについていくことが大変でした。しかしソニー・グローバルエデュケーションさんは、私たちをただのオフショアの発注先としてではなく仲間として見てくれました。お互いが一つのチームとして働くことができたことは本当に幸運だと思っています。難しい用語などが出てきた場合は親身に教えてくれて、技術を共有していただけました。またチームメンバー全員に直接コミュニケーションが取れるよう英語で打ち合わせを行っていただくこともありました。

私は前職でも日本向けのオフショア開発現場で働いていました。今まで私にとってオフショア開発という仕事は、クライアントと一緒に働くというよりも、もらった指示を忠実にこなすことでした。プロジェクトは問題なく終えることができましたが、何か足りないものを感じていました。
今回のソニー・グローバルエデュケーションさんとのプロジェクトで、そのときに感じた足りないものが何であったのかに気づくことができました。それは日本のクライアントと私たち開発者との固い結束です。このように国や会社という枠組みを超えた団結感は、フランジアに入るまでのプロジェクトでは得られることができませんでした。
私たち全員が1つのチームとしてプロジェクトの成功を目指し、最高の品質を追求するために全力を尽くしたことは勉強にもなり貴重な経験になりました。

ブリッジSE Dinh Xuan Son

ビジョンの共有と親身なサポート

はじめに渡された仕様書を読んだとき、アイデアからデザインまでとても面白いなと思いました。
私はソフトウェア開発だけではなく電子工学にも強い関心があります。
プロジェクトが始まるときにテスト用のサンプルのハードウェアを送ってもらえると聞いてドキドキしていました。サンプルを実際に見て、思っていたよりも本当に美しく品質もすごく良くて胸が高鳴りました。そのときにプロジェクトをなんとしてでも成功させようと感じたことを覚えています。

KOOVはロボットの組み立てキットから、組み上げたロボットのプログラミングまでできる学習キットです。
子供のおもちゃとして遊びながら電子工作とプログラミングについて勉強できるので、これがもし学校教育に導入されたらすごく面白いと思います。
このプロジェクトは子供のプログラミング学習に対する新たなアプローチで、教育改革の最先端のプロジェクトです。
自分もプログラマーなのでソニー・グローバルエデュケーションさんのビジョンがよく理解できました。

このプロジェクトでは固有の要件があるため、課題を解決するには特別にアルゴリズムを設計する必要がありました。
いろいろな難しい課題がありましたが、私が提案したソリューションには絶対の自信がありました。
私は仕事以外の時間も仕事や締切、プロジェクトの品質について考えていて、プロジェクトが成功するよう常に貢献したい気持ちでいっぱいでした。
このプロジェクトが成功すれば、将来グローバル規模で教育システムによりよい影響をもたらすであろうことに私は絶対の自信を持っています。

エンジニア Hoang Quoc Huy

ベトナムのオフショア開発の視察、システム開発に関するご質問、
お仕事のご相談、お見積の依頼など、お気軽にお問い合わせください。

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