株式会社ピースオブケイク-Case-Poc-4

デジタルコンテンツ業界の注目起業がオフショア開発を選んだ理由とは?
ピースオブケイクが切り開くコンテンツの未来
株式会社ピースオブケイク・CEO加藤氏、CTO原永氏インタビュー

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オフショア開発インタビュー > 株式会社ピースオブケイク > インターネットに多様性のあるコンテンツを生み出す

noteには全体にクリエイティブな雰囲気が漂っていますが、なぜでしょうか?

売るという機能がクリエイティビティを引き出す

加藤:それは、売るという機能がついているからだと思います。お金をいただくというのは、お客さんを意識するってことなんですよ。お客さんを意識すると人は、クリエイティブにならざるを得ない。ここはお金をいただく可能性があるっていうことで、よりみんなのクリエイティビティを引き出す空気っていうのが生まれているんじゃないかなって気はしますね。

noteでコンテンツを公開する際に表示される「有料ノート」ボタン。非常にシンプルかつ簡単に有料で公開できる仕組みになっている。

noteがこだわっていること、大切にしていることって何ですか?

クリエイターにコンテンツづくりに集中してもらいたい

加藤:簡単にコンテンツをつくることができて、かっこよく見せられて、そして売れるということです。シンプルであることが重要かなと思っています。それは簡単という意味合いもありますし、クリエイターにコンテンツづくりに集中してもらいたいと考えています。「良いものをつくって、人に見てもらう」これが一番重要なことなので、それ以外のところはなるべく排除しています。作品を人に見てもらうために、特別なタグを覚えてそれを埋め込んだり、そういうことはしたくないんですよ。いいものをつくるのにそういうことは関係のないことなので。

ランキングもやらないことに決めています。ランキングってクリエイティブをする側からすると気が散るんですよね。ユーザー側からすると、みんなが何を面白いと思っているのかがわかって、クリエイター側からすると、そこに載るとみんなに見てもらえるて便利ではあるんです。両側から見て便利なんだけど、それをやった先に全体の幸せがあるのかを考えています。

余分な要素や機能を削ぎ落としたテキストノートの投稿画面。太文字にしたり、リンクをつけたりなどの機能はもちろん使えるようになっている。

ランキングは便利な機能だけど、クリエイティブな作品を作るうえで弊害になるということですね。

ランキングがあると作りたいものが曲がってしまう

加藤:コンテンツというのは、ネットになればなるほど、多様性が増していくのが本当だと思っているんですね。ただ、実際それがそうなっていなくて、ランキングがあるとコンテンツの多様性がどんどん損なわれるんですよね。ドワンゴの川上さんがインタビューで仰っていたことでもありますが、構造的にランキングの空気感に流されて、クリエイティブ側がそっちに迎合していくことになりやすいんですよ。つまり、ランキングが強力なマーケティング機能であるがゆえに、そこに載りたくなるので、作りたいものが曲がってしまうんですよね。

結果、多様性が失われてしまうと…

コンテンツの多様性が損なわれると楽しくなくなっちゃう

加藤:例えば、「仕事が20倍早くなる100のライフハック」という記事はやっぱりランキングに上がりやすいんですよ。そうするとそうじゃない記事を書きたい人もそっちに行っちゃうわけです。そうなると、コンテンツの多様性が損なわれ、何が起こるかというと、みんながあんまり楽しくなくなっちゃうんですよね。だからランキングは良くないと思っています。ただ、ランキングの拾い上げる機能というは非常に便利なものなので、よくないことが起こらずにいいことができないかって風に考えるんですね。

ランキングを使わずに、どのように拾い上げる機能を実現していこうと考えているのでしょうか?

キュレーションとレコメンドエンジンで解決したい

加藤:僕らは2つ解決策があると思っています。ひとつはマガジンというnoteを束ねる機能でキュレーションすることかなと思っています。人力で面白いものを引き上げる、ひとつのアーキテクチャーで解決するということですね。

もうひとつはレコメンドエンジンです。まだこれは実験中で公開していなんですけど、統計的にその人が好きであろうことを推薦する機能です。要するに良さそうなものをテクノロジーの力で人に合わせて引き上げて渡すということです。ランキング的な要素としてPVも見ますがそれだけでなく、読んでる人の好みだったり、どんな気分だったり、いろんなことを配慮して、その人に合わせてレコメンドしていきます。そこをうまいことできないかなと、その2つですね。

やろうとしていることはすごくシンプルで、クリエイティビティがより発揮できる場所をつくるということと、それに必要なことはやるし、必要じゃないことはやらないということです。

多様性のある状態とは、これまでとどう違うのでしょうか?

マスコミュ二ケーションはメガヒットを狙うしかない

加藤:マスコミュ二ケーションは、多様性が生まれにくいんですよ。何故かと言うと、ひとつひとつのコミュニケーションのコストが高いので、メガヒットを狙うしかないためです。本だと比較的小さくできて、 3000部売れれば良しという本も作れるんですけど、そうは言っても 3000部なんですよ。でもちゃんと本を売って儲けようとすると10万部以上狙う必要があり、そうするとでかい大雑把なコミュニケーションしかできなくなりがちです。

でもネットだと300人のファンと繋がれればOKだったりするわけです。300人のファンから月額1000円もらって、その他にライブチケットやグッズの販売や、オプショナルなコンテクストで+で月に10万〜20万まで課金できる仕組みがあると、月収50万円くらいになります。これって、300人のファンでご飯たべられるようになるということです。こういうミニマムなビジネスもできるようになります。

noteはマスコミュ二ケーションと違い、誰が購入したかわかったりコメントも残せるので、作り手と受け手の間にコミュニケーションが生まれますね。

コンテンツを中心とした一定の価値観を共有したコミュニティ

加藤:僕らがやっているのはコンテンツに課金するんじゃなくて、コミュニケーションに課金しているんですよね。コンテンツを中心とした一定の価値観を共有したコミュニティに課金をしているんですよ。それが多分コンテンツビジネスの未来の姿かなと思っています。

今後、海外展開をされる予定はありますか?

将来の日本のコンテンツ産業の大きい割合は輸出になる

加藤:最初から海外展開できるように、システムを設計しています。将来の日本のコンテンツ産業の大きい割合は、輸出だと思っているんですね。海外のいろんなブックフェアなどに足を運びましたが、日本のコンテンツはかなりレベルが高いと思うんですよね。ですが、言語と流通の制約で、あまり海外で羽ばたいていないんですよ。これをネットでやりやすくすることにビジネスチャンスがあると思っています。日本のコンテンツサイドに対しても提供していきたいです。もちろん海外の人が海外で使ってくれてもぜんぜん構わないんですけど、その両方をやっていきたいです。

タイミングとしていつ頃をお考えですか?

原永:システム的にはそんなにむずかしいことではないので、あちらの人が読んで面白いと思えるコンテンツが英語で入ってきたときでしょうか。

加藤:どっかでレディ・ガガと知り合ったらすぐにやるんですけどね(笑)

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