キュレーションズ株式会社

IoTプラットフォームをオフショアで開発する理由とは?
コストではなく、技術と安心感、刺激を重視
キュレーションズ株式会社インタビュー 取締役COO 金子憲太郎氏、シニアエンジニア 伊藤大要氏

Share on Facebook119Tweet about this on TwitterShare on Google+0Share on LinkedIn0

大企業やメーカーに新たなビジネスの可能性を提示し、リーンスタートアップやアジャイルの手法を取り込み、数々の新規事業の立ち上げを行ってきた株式会社キュレーションズ。フランジアでは、7月にリリースされるIoTプラットフォーム「plusbenlly」をはじめ、複数のプロジェクトの開発をお手伝いしています。オフショア開発を7~8年ほど経験されている同社の取締役COOの金子氏とシニアエンジニアの伊藤氏に、成功の秘訣について伺いました。

金子憲太郎氏

取締役COO

京都府出身、横浜国立大学中退後に複数ベンチャーで事業立ち上げを経験。2007年 株式会社ループス・コミュニケーションズにて新規事業立ち上げのプロジェクトマネージャ担当、事業の M&Aを経て退任。2009年 株式会社アールラーニングにてRubyOnRailsを使った開発の推進及び新規事業立ち上げを担当。2010年 同社 取締役就任。2010年 Rails技術者認定試験の立ち上げに携わる。2011年 同社 代表取締役COO就任。同年株式会社エムワープにてシニアレコメンドアーキテクト就任(兼任)、スマートフォンアプリ「POPCORN」のリリースにあたりレコメンドエンジンの開発を担当。2012年 株式会社ジャムロジック設立 代表取締役CEO就任。2013年 株式会社インタレストマーケティング 取締役COO就任。

伊藤大要氏

シニアエンジニア

学生時代にフィーチャーフォンからスマートフォンに時代が変わる中アプリ開発を始め、その後数社のスタートアップの立ち上げから運用に従事。ファッション、書籍、不動産など幅広いジャンルのwebサービスに携わり、ARのプラットフォームやビーコンを用いた動画ガイドの事業を行う会社を立ち上げる。

大企業で新規事業を推進する役割を担う

キュレーションズはどのような事業を展開されている会社ですか。

金子:弊社は会社説明に「プロトサービスローンチの請負人」という見出しを付けているように、ざっくり言うと、主にメーカーさんと一緒に新規事業を立ち上げるお手伝いさせていただいています。リーンスタートアップの手法を大企業に持ち込み、推進していくようなお仕事が多いですね。コンサルではないのですがプランニングとプロジェクトマネジメントをメインに大企業で新規事業を推進していく役割を担っています。

IT系のベンチャーでは、アジャイル開発で数ヶ月でα版をローンチするような手法は最近だと当たり前になってきていますが、メーカーは昔と変わらずに、時間が掛かります。例えば新規事業をやる際は、最初にマーケット調査をして、コンサルに依頼してウン千万円掛けて資料を作成し、半年から1年ほど準備期間があり、そこからさらに1年かけて作るというような流れが一般的だったりするため、リーンスタートアップの手法を持ち込むだけで結構ありがたられます。メーカー側も、既存のやり方だとうまくいかないという危機感があり、今までやったことのない手法を取り入れようとしています。

例えば、とあるメーカーさんではもともと物を作って売るというビジネスされていて、物でデータが取れるのにそのデータを使って何かをしようという発想がそもそもなかったりします。弊社は違う角度の見方でビジネスの可能性を提示して、そこに気づいてもらいます。そのメーカーにとって今までと違うビジネスのやり方だけれども、ちょっとそこにトライしてみようかと予算を用意してもらう感じです。

デベロッパー向けIoTプラットフォーム plusbenlly

どのような方向性を目指されていますか。

金子:長期的なところでは、メーカーが新しいサービスを作ろうかなと思ったときに、キュレーションズに相談したら俊敏に進められて、いろいろなアイデアが出てくるという認知度を上げて、相談が来る状態を目指しています。中期的には、ずっとフランジアで開発をしているIoTのプラットフォーム「plusbenlly」が7月にリリースされたのですが、それを皮切りに、直近1~3年にIoT絡みで何かやろうかなと思ったときに弊社の名前が出てくるようなポジションを築くことを目指しています。

弊社で開発をお手伝いさせていただいているIoTのプラットフォーム plusbenlly について教えてください。

金子: ざっくり言うと、IoTデバイスやWebサービスのAPIでつながる部分を集約したようなものです。例えばスマホを持って家から1キロ離れたところで、スマートロックで鍵を閉め忘れていたら自動で閉まる、といったことをサービス間をまたいで連携し、新しいUXを提供するという感じです。それをエンドユーザー向けではなくデベロッパー向けのプラットフォームとして提供していきます。

最近は、新しいサービスを作ろうと思うと何かしらのサービス連携が発生しますが、各種APIを連携するのに、リソースが割かれがちです。このプラットフォームを使ってもらうことで、いろいろなサービスのAPIを一つのインターフェイスで一元管理できるようになるので、API連携に費やしていた時間を減らすることができます。空いた時間は、自分たちが提供したいコアの部分を作り込むことに集中していただき、いろいろなサービスを生み出しやすい環境を作っていくことを目的としています。

機器やWebサービスと連携し、クラウドを活用した企業向けIoTプラットフォームplusbenlly

今後、自社サービスを海外展開をしていくことも検討されていますか。

金子: そこも可能性としては見据えつつやっていますね。弊社の場合はコストメリットを出すためにオフショアをやってるのではなく、将来的に海外でビジネスを展開することになった場合のことを考えて、基盤を作っておきたいよね、という話を役員にしています。あとは社内には技術を知らない人間たちもそれなりにいるのですが、そういう人たちからすると僕らがベトナムやミャンマーでも仕事を頼んでいるところは、いろいろやってるぞという刺激にはなっていると思いますね。

開発体制について教えてください。

金子:コアの部分のアーキテクチャーは伊藤くんのような人間に担保してもらって、それ以外の部分は再委託するという感じですね。案件のスケジュールや特性によって日本の会社に再委託したりフランジアにお願いしたりしています。

フランジアで開発しているのは、3案件あってブリッジ2人、PGは15人ぐらいですね。近々増員して20人ぐらいになる予定です。オフショア先としてはベトナムのほかにミャンマーも使っています。

言語とフレームワークは何をお使いですか。

金子:PHPメインで、ちょろっとRailsを使っています。

伊藤:フレームワークはLaravelで、プロジェクトスタートするときにフランジアに「何が一番速い?」と問いかけをして答えがあったのがLaravelでした。

開発先を選定するうえでどのようなことを重視されていますか。

金子:コスト面の問題でオフショアを選択するときもありますし、技術的に新しいものであったり、売れているものではない要素がある場合は、毎日顔をつき合わせられる人と開発するようにしています。難易度の高いものを作る場合は、物理的な距離感も大事だなと思っています。スケジュールが短納期の場合は、国内のそれなりに近しい会社に再委託しています。

plusbenllyのダッシュボード画面

オフショア先としてベトナムを選ぶ理由

オフショアはどのように活用されていますか。

金子:弊社のオフショア先は、現在ベトナムとミャンマーです。中国はもうコストメリットが出ていませんし、コストメリット以外のところでベトナムと比較したときにそれほど差がなく、中国に発注する必要性が感じられなくなっています。フィリピンの場合はコミュニケーションが英語になりがちなので、そこのコストを考えるだけでも、技術力はあってもスピーディーに円滑に進められるかというところにまだ少し疑問があるので頼んでないという状況です。

ミャンマーとベトナムではどのような違いや特性がありますか。

金子:ミャンマーは、ITの歴史がまだ短く、総じて技術力も高くないのですが、日本語の習得が早いです。ミャンマーに知り合いが会社を作っているのですが、内定を出して入社までの半年間に日本語学校に行かせると、入社時にはもうそれなりに意思疎通をとれるというんです。文法の並びが日本語と一緒なので単語を置き換えていくとしゃべれるらしいです。そういうコミュニケーションのとりやすさは一つメリットです。あとは人月単価が圧倒的に安いですね。会社にもよりますが、ざっくり言うとベトナムの半分くらいです。その代わり、ITの歴史自体が浅いので、技術力に長けているわけではありません。ですのでスケジュールにちょっと余裕があって技術的に難しい要素もないという場合はミャンマーを活用していますが、そういう案件はたくさんあるわけではないので使いどころは限定的になります。中国、ミャンマー、ベトナムで比較検討すると、ベトナムにお願いするのが一番安心感があり、使い勝手もよくてコストメリットも感じられます。ベトナムはオフショアにあるネガティブ面が一番少ないと感じます。

ベトナムはオフショア先としてバランスが良いということでしょうか。

金子:そうですね。ベトナムというくくりかどうか分かりませんが、フランジアとやらせていただいている限りはそう思います。

日系オフショア企業の安心感

オフショア先を選定するうえで現地に視察に行かれましたか。

金子:プロジェクトがスタートする際に、ハノイでオフショア開発会社を何社か視察したのですが、ベトナム人だけで構成されている会社もありました。技術力的な差は見て取れなかったのですが、過去の経験からコミュニケーションやニュアンスのとらえ方で何かしら問題は起きるだろうと考えていたので、向こうに日本人がいるというのは安心感がありました。

伊藤:現地のスタッフだけで構成されているようなオフショア会社は、聞いてくれること、聞かれることというのが多分すごく少なく、こちらから能動的にアクションしていかないと良いものができないと思います。日本の企業のほうが会社の性質的に聞かなければいけない、聞かないと動けないというところがあると思うので、すごく聞いてくるんですよ。海外は多分逆で、なるべく伝えるということが大事かなと。それをすることによってすごく嫌がられるということは多分ないと思います。

エンジニアの一人一人がエネルギッシュで刺激を受けられる

弊社を選んでいただいた理由について教えてください。

金子:御社のウエットさというのか、チーム一丸というか会社一丸というか、成長していく会社なんだろうなというパワーをやはり一番感じたことが大きいです。エンジニアの一人一人がエネルギッシュですからね。

マネジメント層と現場の関係性がいい感じに築けているのは、フランジアの強みだと思います。ロジカルに費用と技術力と何かを比較してトータルでどうだったという選定はしていないのですが、感覚値としてはコストを節約してやりにくいところでやるよりは、いっしょのチームとしてやるので、安心感があり、こちらもやっていて楽しかったり、刺激を受けられることを重視してフランジアを選んでいます。

あちらの若いエンジニアたちとしゃべっていると、この人たちと一緒に仕事したいなという気持ちになります。ベトナムの20代前半の子としゃべってご飯食べに行って、英語やカタコトの日本語でコミュニケーションをとると、すごく生き生きしているのを感じるんですよ。過去の視察で日本に帰ってきて若者の社会人を見ると、目に力がないなと感じてしまったこともありました(笑) 日本の若い子が全部そうというわけではなく比率の問題ですが、ベトナムの若者は総じて生き生きしていて向上心が高いと感じます。表現の仕方の違いなのかもしれないのですが、何も言わない子よりも「頑張りたいです」と言っている子と仕事したいなと思うわけです。

技術のキャッチアップが早く提案をもらえる

実際にフランジアで開発してみていかがでしょうか。

伊藤:こういうことをやりたいですという要件に対して、フランジア側から幾つか提案をもらえたり、技術をキャッチアップしていくスピードが早い点などは、すごくやりやすいと思います。

逆に、ちょっとやりづらいなと思っているところは、現場のエンジニアとのコミュニケーションです。例えば、タスクを担っているエンジニアから、疑問点があればブリッジSEを通さず直接日本側に「この部分どうしたらいいでしょうか」と聞いてもらえるとありがたいのですが、今は完全に作業が終わってプルリクエストが送られて、初めて疑問点を知るという流れで、二度手間になってしまうことがあります。事前にこちらの意図を100パーセント伝えるのは難しいので、疑問に思ってることがあれば、英語でもいいので逐一投げてもらえるとすごくやりやすいなと思います。

コミュニケーションによる課題として他にどのようなことを感じられていますか。

伊藤:ニュアンスがうまく伝わっていないときは結構ありますね。

金子:細かいところはそうですね。

伊藤:多分ソースコードや仕組みに関してはそんなにないのですが、フロントエンドの細かい動きやデザインという話になるとこちらの意図が伝わりにくいことがあります。すごく細かい、何ピクセルずれてますね、というような話は密にコミュニケーションをとらないと難しいと感じています。
あとは自分の判断でよしなにやってくれることが、いいほうに働くときと悪いほうに働くときがあって、事前に確認をしてくれればいいのですが確認がないまま進んでしまうことがあります。あとで修正を入れてもらうということがあるので、そこら辺も課題に感じています。

金子:近くにある会社ならちょっと来てもらってミーティングで直接しゃべって解決できるのが、オフショアだとなかなか伝わらず時間かかってしまうケースはありますね。言葉で伝わりにくいときは、UIの動きを動画にすると伝わりやすいです。

他のオフショア開発会社と比べるとフランジアはいかがでしょうか。

伊藤:僕がほかのオフショアを見ていたときに比べると品質は高いなと思いましたね。それぞれの方によってレベルは変わりますが、バランスは良いと思います。こちらで大きな修正をしなくても大丈夫な状態を細かく伝えれば、それに沿って上げてくれます。他のオフショアは結構ひどいところもあります。

金子:いまだに動けばなんでもいいのかというレベルもあるからね。

伊藤:過去に経験したオフショアでは、そもそも動かないものもありました。バグフィックスで指摘したものが、ほとんど直っていない状態で戻ってきたり。一体何を直したんでしょうかというようなこともありました。オフショアに限らず、日本の会社さんでもそういうのはありました。

金子:ありましたね。だからオフショア先の力量がどうのこうのという話ではないですね。

分かりましたという言葉自体は信用しない

開発品質をあげるために工夫していることがあれば教えてください。

伊藤: 確認はすごくとります。分かりましたという言葉自体は信用していません。本当に理解をしたのかという確認は大事だなと思いますね。例えばこちらが伝えたことがあちらから言語として返ってくると、ちゃんと理解してるなとわかるので、そこら辺は注意をしながら、反復して聞いたり、今言ったことは大丈夫ですか?と確認して、この流れですよね、と反復してもらうようにしています。

チームと対峙してからある程度期間が経っているのでチームの状態は分かってきて、常に意識してということは少なくはなってきてはいますが、たまに新しくアサインされた方で、おっとどうした、というときがあるんですよね。そもそもの意図が全然伝わっていないというか本人にそこまで落ちてないということがあったりします。あとはそもそも技術ではないところの意識が問題だったときもありますね。例えばソースコードを比較するためにオープンなウェブサイトを使っていて、それがクラウドの海に乗っかってしまって公開されていたことがありました。たまたま見つけて、全部消してくださいと言って、教育してもらったことがあります。

金子:どうしてもブリッジの人に負荷がかかりがちなので、現場の開発者から英語のテキストなら多分こちらもそれなりにコミュニケーションとれるので、その辺はもうちょっと増えて欲しいという感触はありますね。キャッチアップは速いので、その辺りでストレスを感じたことはありません。日本の開発会社と比較しても差というのは感じないですね。

ベトナムにはどのくらいの頻度で行かれていますか。

金子:ハノイのオフィスにはここ3年で通算5、6回行っています。もうちょっと頻度は増やしたいのですが、プロジェクトのマイルストーンごとに行っています。

顔を合わせてコミュニケーションすることは大切だと思いますか。

伊藤:やはり一度面と向かってしゃべったほうが絶対いいと思いますね。テキスト越しだけ、コード越しだけというのは余りよろしくないと思われます。

金子:僕らもそうですし、向こう側でコードを書いてる人たちのことを思ってもそうだよね。

伊藤:どんなモチベーションでやっているのか、今悩んでいるのか、楽しんでいるのか、もっとこうしたいですという要望を出してもらう関係を築くには、やはり一度顔合わせてコミュニケーションしたほうが良いですね。

何日ぐらい滞在されましたか。

金子:大体3泊4泊ぐらいですかね。もうちょっといたいのですが、なかなかそんなにがっつり時間はとれないですね。

伊藤:そうですね。

オフショア開発自体はどのぐらい前からやられていますか。

金子:個人的な話ですけど、1番初めは7、8年前だと思いますね。

7〜8年前のオフショアと比較すると、今はレベルアップしている

そのときと比べて今のオフショア開発はどう進化したと思いますか。

金子:言われるほどオフショアというハードルを感じてなくなりました。自分の目線が変わったというのもありますけれども、今オフショアを頼むときはコストメリットをすごく出したいから頼んでいるというわけではないんですよね。そこだけを求めるのであれば、ほかのやり方は幾らでもあると思っていますが、フランジアと一緒にいろいろやっていきたいなというそもそもの想いがあります。

僕はずっと事業を立ち上げるという仕事をメインやってきて、長年アジャイル的な開発ばかりやってきたのですが、7〜8年前のオフショアと比較すると、今はオフショア先のレベルがアップしていて、リモートで人と仕事をするツールも整っているので、昔と比べるときれいにドキュメントを整えなくても回せるような下地ができていると思います。

昔、初めてオフショアをやったときは丁寧にExcelでデータベースや定義書を事細かに書いていたので、エンジニアの単価は安いかもしれないけれども、結局こちら側で対峙しているSEのコストは、その辺の外注に頼むよりも高くついてるじゃんというようなこともありました。その辺りの内部のコスト、オフショアで仕事を頼んだときの発注側のコストというのが、昔と比べると、日本の会社に発注するのと変わらないレベル感に落ちているというのはありますね。

柔軟性のあるフランジアは新規事業の開発にぴったり

アジャイルで状況に応じてフレキシブルに開発できるというのは、フランジアのメリットでもありますか。

金子:そこの柔軟性にはすごく助けられています。国内でもなんでも会社によりけりですよね。インターフェースの仕様書がないからできませんなんて言われると、じゃあもう発注しません、となります(笑) いい悪いではなくて、弊社の進め方と合ってるかという点で、フランジアとは相性の良さを感じています。コストメリットは最重視していないとしても、例えば日本だと1人に70〜80万かかっているのがその半額くらいの予算で進められるのは、新規事業などの開発にはぴったりだと思います。

伊藤:そうですね。日本だと「これがないからできません」ということがあるかもしれませんが、多分国というよりも人によるとは思いっているのですが、フランジアで開発をしている限りでは離れているからスピードが落ちているという感じは今のところはそんなに感じないですね。

金子:弊社がそういう形にしている理由の1つは、メーカーさんの1案件1案件のボリュームが結構大きいので、例えば突如1案件なくなったときに何人も仕事がなくなって、売り上げも浮き沈みが激しいんですよ。安定して収益があるというわけでもない。そういう状況で、案件ごとにリソースが足りないからといって社内で担保していたら回せないので、そういった意味でも弊社の仕事の背景としても、コストの変動費化を管理しやすいオフショアのラボ契約というのはすごく合っていると思いますね。でも、もともと日本に頼むときもわりと厳し目にコスト交渉、管理をするタイプ(笑) なのでオフショアに頼むときはその辺の調整をやらなくて済むので、僕的には楽ですね。

インターネットの普及でものを見る感性が日本人と近くなっている

昔と比べて、オフショアの質が上がっているのはどのような理由があると思いますか。

伊藤:多分インターネットの普及だと思いますね。完全に育ってきた環境、見てきたものによって見え方って変わると思っていて、今世界中でみんなが同じようなものを見る機会がすごく増えてきているので、同じものに対して同じように見える感性になりつつあるのではないかと思います。

あとは多分教育があると思うんですよね。フランジアは日本人がベトナムで日本の感覚で会社を作ってチームを育てていたり、若いうちに日本に来たり、海外に行くこともあり、その辺りでの価値観がいいほうに働いているのではないかなと思います。一緒に開発をしていて、システムそのものをもうちょっとこうしたい、ここはもっとこうしたほうがいいと思います、という意見が上がってくるのは、そういう背景もあるように思います。

そうして上がってきた中で御社にとって参考になった、実際取り入れたというのはありますか。

伊藤:たくさんあります。

フランジアは他社に紹介したいと思える会社ですか?

金子:実際何社か紹介してますよ。2社ぐらい何か頼んでみることにしたと言っています。

伊藤:今後も開発の一部をお願いしようと思っていますし、実際に自分でもリソースが足りないときに使ってみたいと思っています。実際、周囲の方に紹介したこともあります。

開発を振り返って(フランジア)

クライアントと一緒に難しい壁を何度も乗り越えた

Curationsさんのプロジェクトは私がFramgiaにはいって初めてのプロジェクトでした。当時IoTは新しいテクノロジーだったため参考になるサービスや事例がとても少なく、技術調査が大変でした。開発メンバーみんなで社内セミナーとして技術調査の結果を発表したことは楽しい思い出です。それでもすべての技術を調べるには足りず、クライアントとの相談に時間を費やしました。しかし技術課題に対する最適な解決方法を開発メンバーとクライアントが一緒に考えることで、クライアントも含めたプロジェクトメンバー全員のチームワークが強化されたと思います。

今回の開発ではスクラムを徹底的に活用するため、Scrum + KanbanのハイブリッドであるScrumbanというアジャイルメソッドを朝の会議で取り入れました。また開発メンバーに楽しく自主的に技術調査ができるよう、社内セミナーもたびたび行いました。

プロジェクトで技術的な課題に直面したとき、開発メンバーはまずは自分自身で対策を調べて提案できるように頑張っています。IoTのハードウェアをコントロールするのは非常に難しかったですが、私たちの提案に対しクライアントは熱心にフィードバックやアドバイスをしていただいたので、技術的な課題もクリアすることができました。クライアントと一緒に難しい壁を何度も乗り越えた経験は、私たちにとってなによりの貴重な財産だと思います。

最初はIoTのプラットフォームとSDKの開発から始まり、今では新たに5つのプロジェクトを任せていただくことになりました。私たちもまだ至らない点もあると思いますが、開発メンバーを信頼していただきさらなるチャレンジの機会をくださったことは喜ばしい限りです。

Ngo Duy Son - ブリッジSE

IoTの技術発展に貢献できると考えると胸が踊った

テクノロジーが生活の一部にもたらされるIoTにすごく惹かれました。プロジェクトを通じて私たちの努力がIoTの技術発展に貢献できると考えると胸が踊りました。このプロジェクトは大きなプロジェクトなのでたくさんのことを学ぶことができ、また私たちの仕事のひとつひとつに自分自身が価値を感じることのできるプロジェクトです。これは私が常にプロジェクトを成功させようと考えるモチベーションにもなりました。

プロジェクトの当初、開発メンバー全員が新しいテクノロジーの概念や知識の理解という課題がありました。しかし開発メンバーが行った社内セミナーとメンバー同士の熱心なサポートのおかげで課題は解決されていきました。専門的な知識を得るにしたがい、チームメンバーのチームワークとは何かという考え方も変化していきました。

IoTは日本だけではなくベトナムでも流行の兆しを見せていましたので、このプロジェクトはすごく面白かったです。またプロジェクトの規模がどんどん増えていくことも面白いです。現在はIoTのプラットフォームとSDKが完成する段階です。IoTの発展とともにプロジェクトの規模はどんどん大きくなっていき、開発メンバーの能力もそれに応じて高い能力が必要になってきます。私たち開発メンバーは新しいテクノロジーの知識やプロジェクトのワークフロー、仕事に対する考え方をもっと研鑽していきます。

Hoang Thi Tuan Dung - エンジニア

ベトナムのオフショア開発の視察、システム開発に関するご質問、
お仕事のご相談、お見積の依頼など、お気軽にお問い合わせください。

Share on Facebook119Tweet about this on TwitterShare on Google+0Share on LinkedIn0