開発事例

オフショア開発事例インタビュー「世界一の経済メディアを目指す」株式会社ユーザベース様
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アジア最大級の企業・業界データベースと多数の専門アナリストを有する株式会社ユーザベース。企業・産業分析を行うための情報プラットフォーム「SPEEDA(スピーダ)」と、経済ニュースに特化したキュレーションサービス「NewsPicks(ニューズピックス)」の2つの注目のサービスを展開中。フランジアでは、それらのプロダクトに関わる社内システムの構築をお手伝いさせていただいております。今回のオフショア開発についてお話を伺いました。

まず、御社がどのようなことをやられている会社か教えてください

「ビジネス情報をとるのであればユーザベース」

(稲垣)ユーザベースは、企業の意思決定を支える情報インフラを提供している会社です。私たちはミッションとして「世界一の経済メディアを作る」という言葉を掲げて、「ビジネス情報をとるのであればユーザベース」そういう世界を目指しています。お客様に対して、ビジネス情報を収集、整理をし、すぐにデータ分析に移れるように加工を施した状態で最速でデータを提供しています。現在は、BtoB向け企業・業界情報サービス「SPEEDA」とBtoC向け経済ニュースアプリの「NewsPicks」という二つの自社プロダクトを展開しています。

僕たちが情報を提供していく上で最も重要視しているのは、「フェアでオープンなプラットフォームを運営すること」です。世界中の情報を、恣意性を極力いれずに集め、市場原理とユーザーのニーズに即した形で、お客様に提供していくことを目指しています。

SPEEDAの特徴について教えてください

「優秀なアナリストがいつでもそばにいる」というコンセプト

(稲垣)私たちのお客様は企業買収をしたりファイナンスを行ったり、次の戦略をどこに置こうかという意思決定をされる方々が中心です。SPEEDAは、所謂ファンダメンタル分析を行うプロの方、つまり自社、競合、マーケットの3Cの視点で分析し企業としてのアクションをとることを生業にしている方々、もしくは、それをコンサルティングやアドバイスされている企業の皆様に情報を提供してくために創造したプロダクトです。

SPEEDAは「優秀なアナリストがいつでもそばにいる」というコンセプトを元に作りました。情報収集や分析作業を私たちのサービスにお任せ頂くことで、ユーザーの皆様には時間を節約頂き、より創造性のある仕事ができるようになったり、他のことに時間が使えるようになります。実際、利用していただいているコンサル会社の方から「最近、アナリストがより高度な分析作業に集中できるようになった」と言われていて、まさに私たちが目指しているところが実現できていると感じています。

コンサルの方やファンドの方、投資銀行、事業会社の経営企画、大学院などに導入が進んでいます。ビジネスの流れを三角形で表すと頂点にある一番コアな「意思決定」の領域をお手伝いしているのがSPEEDAです。

SPEEDAはどんな思いで作れたのでしょうか?

「アナリストがより創造性を発揮する世界を作りたい」

(稲垣)会社は2008年の4月1日に創業、SPEEDAのリリースは2009年の5月で、約一年間くらい水面下で開発をしていました。当時、代表の梅田と新野のふたりは「アナリストがより創造性を発揮する世界を作りたい」と思っていたのですが、現実は「アナリストの業務は非効率極まりない」という真逆の状況でした。

投資銀行やコンサルって新卒でも高い給与を払って雇うじゃないですか。何をやるかというと、ひたすらGoogle検索とかいろんな情報をバインディングしたりとか、ひたすらデータを打ち込んでいったりします。本来どこかで集約されれば、同じものを使えるはずなのに、みんなが手打ちしてデータを作って、差別化しています。情報を収集してきて分析をして、最後示唆を出すというステップの中で、情報収集という本来労働集約的な誰でもできるところに半分であったり、3割くらいのお金と時間を掛かっていたりします。そこは、誰でもいいのではないか?と。本来アナリストがすべきことは、分析や最後に示唆を出すことのはずです。

会社の意志決定やM&Aなどは人の人生が大きく変わることもので、経済的なインパクトがすごく大きいと思うんですよ。過去の事例だったりいろんなものを分析して、示唆を出せないといけないのに「データを打ち込んでいる場合じゃないじゃないでしょ」と思うところがあります。その結果、日本の投資の世界というのが、あまり健全じゃないなという感覚もあり、そういった状況に対して、より健全な意志決定がされる世界を作りたいという想いが創業期にありました。

稲垣 裕介氏

取締役 最高執行責任者

アビームコンサルティング テクノロジーインテグレーション事業部にて、プロジェクト責任者として全社システム戦略の立案、構築、金融機関の大規模データベースの設計、構築等に従事。豊富なシステム技術の知識、経験を基にUZABASEを設立し、技術部門を中心に業務執行を統括。

http://www.uzabase.com/speeda

530の業界毎に競争環境、市場環境を地域毎に分析。加工用にWord化も可能

SPEEDA上でグラフの色、形、数値等を自由自在に編集

NewsPicksの特徴について教えてください

ビジネスパーソン向けのフェアなキュレーションメディア

(稲垣)NewsPicks(ニューズピックス)は2013年にリリースしたプロダクトで、SPEEDAがコアな情報を必要としている法人向けサービスなのに対して、より層の広い一般のビジネスパーソンを狙ったものです。ビジネスパーソンの方たちが何らかビジネス情報が欲しいなぁと思って、朝広げるのが新聞ではなくて、NewsPicksという世界を作りたいなと思っております。

NewsPicksは、自分で編集長(ここではキュレーターと呼んでいます)を選ぶことができて、その方々をフォローしていただくと、その人たちが選んだ記事が自分のタイムラインに流れてくるようになっています。例えばキュレーターとして、堀江貴文さんや松本大さんなどを自由に選ぶことができます。

ニュースメディアの記事にはバイアスが掛かっているものもあると思うんですね。バイアスが掛かっている記事に対してもコメントを付けれるようにしているので、いろんな識者の方たちが「私はこう思う」「これ違うよ」と言えるようになっています。

直近で印象に残っているのが元経済財政政策担当大臣の竹中平蔵さんのピックです。竹中さんのアベノミクスに関する発言が、批判的な記事として取り上げられていました。それに対して竹中さんが自らピックして「僕はこんなことを言っていない」「僕が言いたかったことはこうだ」とコメントしてくれました。それを見て、自分たちでも強いメディアになってきたと実感しました。僕たちは、そのようなフェアなかたちで情報を届けていく世界を目指しています。

海外展開をされる予定はありますか?

(稲垣)NewsPicksはまだ日本語のニュースコンテンツのみを提供していますが、子会社のあるシンガポール、香港、上海を含め海外でも是非ともサービス展開したいなと思っています。海外の従業員にNewsPicksを見せると「こういうのがあったら欲しいよね」ってすごく反応が良いです。まず日本でサービスの質を高め、PDCAをまわして良い結果を出せれば、海外向けに注力していけるかなと思っています。

今後どんなことを実現していきたいとお考えですか?

目指しているのは「世界一の経済メディア」と「全世界で使われるサービス」

(稲垣)「世界一の経済メディア」を作りたいと考えています。現在、ビジネスの意思決定プロセスに関わる法人顧客向けにはSPEEDAというプロダクトを、より広いビジネスパーソンにはNewsPicksを提供していますが、これを徐々にひとつのメディアとして運営することも視野に入れながら、「世界一の経済メディア」を作るというのが僕たちが思い描いているビジョンです。

NewsPicksはリリースしてから徐々に認知度も上がってきている状況です。SPEEDAは日本で約400社の法人の皆様にご利用いただいており、安定的に成長を続けています。SPEEDA事業は国内だけでなくシンガポール、香港、上海に3つの営業拠点を設けてあり、プロダクトともすべて英語化対応してあります。海外での利用企業社数も積み上がってきている状況で、これから世界展開を加速させていこうというフェーズにあります。

目指しているのは、シンプルに「全世界で使われるサービス」です。当然一足飛びにはいきませんが、次に進出したいと思っているところは、ロンドンやニューヨーク等のアジア以外の金融都市を考えています。そのためには、まずはアジアでナンバー1になることを目指すことに集中すべきかと。シンガポール、上海、香港で海外でも訴求力のあるプロダクトに成長させ、売上としても実績を残すことにコミットしています。アジア地域の全ての企業と業界に関する情報が取得できるデータベースを作ることができれば、世界中のビジネスパーソンの興味をひきつけられるはずです。

どのように実現したいと思っていますか?

様々な国籍のメンバーで多様性に富んだチームを作っていく

(稲垣)自分たちの競争優位性を増すために、日本人や一定のバックグランドを持ち合わせた社員だけではなく、多様性に富んだチームを作っていく必要があいます。そうすることで、新しいアイディアや異なる考え方が交差する環境ができることを目指しています。実際、ユーザベースには、フィリピン、アメリカ、カナダ、オーストラリア、中国など既に様々な国籍のメンバーが在籍しています。

会社としてのバリューがあって、目指す方向性や想いが共有できて、ちゃんと能力がある人を探そうとすると、日本人でも探そうとするとすごく難しく、海外の方も選択の範囲に入ると世界が変わります。そういう意味でも優秀な人は日本人に限定すべきではないと思っています。文化が違えば考え方も違い、僕たちが想定してないような方もいます。その中で、ちゃんとバリューがあっているという前提で、お互いいろんな発想ができ、違う意見が持てるため、相乗効果でいい方向にいけるはずだと思っています。シンガポール、香港、上海のほうでは現地採用もしているので、既に現地のメンバーもいます。

日本とベトナムのスカイプミーティングの様子(フランジア・ベトナムで撮影)

オフショアの開発体制について教えてください

1名でスタートして、3名体制に

(飯作)フランジアさんと連携するオフショアの開発チームとしては、最初は1名でやっていました。開発の規模や品質を我々のほうでも検証していく中で、最終的には3名の体制になりました。

業務の内容としては、タスクの優先順位を決めていくこと、ソースコードの書き方の指示、それからこちらの問題ではあるのですが、提示していた仕様がちゃんと伝わる状態ではなかったので、それを噛み砕いて伝えるという3つの役割分担でやっていました。実際に開発がスタートしてからは、仕様作成はなくなり、どのように開発をして欲しいとか、開発後の確認、検収のところに重点を置きました。

過去にオフショア開発をされたことはありますか?

(稲垣)今回がはじめてです。

オフショア開発をしようと思った理由を教えてください

いろんな国のメンバーといっしょに仕事をしたかった

(稲垣)新しいチャレンジとして、安易に単価だけを下げに行こうという考えではなく、もちろん単価の要素というのも正直にはあるんですけど、いろんな国のメンバーといっしょに仕事をしたいと考えで始めました。

当初は社内でやりたいという声もありました。ただ、今の僕たちの企業体力として、オフショアのチャレンジを社内でしていくのはあまり現実的ではありませんでした。まず、どこかの会社さんと組んでうまくワークするのかを試してみたかったというのが一点です。もうひとつは、これまで仕事をいっしょにして来た信頼できるエンジニアが「フランジアさんといっしょにやりたい」と推薦いただいたことも大きな理由です。

飯作 供史氏

ディレクター

総合コンサルティングファームにて、金融機関を中心にIT戦略、システム導入、システム統合、IT運用等の全社BPRに従事。また営業チャネル開拓を目的とした新事業部立ち上げを経験し、2013年、UZABASEに参画。

不安なところはありませんでしたか?

(石橋)ソースを書いているところを見れないので、お互い顔を見ながらであれば伝わるところもうまく伝わらないのではないか、といったことが心配でした。

現地スタッフとのコミュニケーションは問題ありませんでしたか?

(石橋)コミュニケーションは日本語で行いました。日本語の話せるブリッジエンジニアがいたので問題ありませんでした。

実際にベトナムに行って打ち合わせをされたことはありますか?

(稲垣)それは実はなくて、近々うちのチームを何人か連れて行こうかなと考えています。会うことの重要さはあるので、ずっと会わないのはいけないと思っていまして、だからこそ今度行こうと思っています。

ベトナムに行かなくても問題はなかったですか?

(稲垣)そうですね、試行錯誤の10ヶ月でした。くだらないことで言いますと、回線が途切れることはよくありました。また、最初は認識の齟齬もありました。そういうのも率直に何度もお話させていただき、よくやくこの3ヶ月で収束に向かったところです。メンバーから、ブリッジエンジニアの方とは今後もいっしょにやりたいという声もありました。実際の作業の中から信頼関係が生まれたのかと思います。

オフショア開発で重視していたことはなんですか?

信頼関係を築き、結果をだすこと

(稲垣)ひとつは、僕たちとフランジアさんで信頼関係が結べるかどうかということ。ここは一緒に仕事をするうえで重要だと考えています。国柄だけじゃなく企業文化も含めて、在籍されている方の思想とうちの会社の思想がマッチし、いっしょにできる素地があるかどうかを重視しています。

もうひとつは、抽象的な言い方になりますが、結果を出すことです。何よりも結果を出さないと次がなくなってしまいます。もちろんプロセスや結果には、仕方がない理由や説明がつく理由もありますが、それでも結果が大コケして「ダメでした」となると、「そこの会社と一緒にやる意味があるの?」と他のメンバーからも思われてしまいます。結果を出していくためには他の選択肢が必要になります。だからこそ自分たちもきちんとコミットしないといけない、という思いでいっしょにやらせていただいておりました。

今回テスト的にチームを組ませていただいたのですが、きちんと結果を出していただいたので中期契約を前提にした契約を結ばさせていただきました。

(石橋)私の方では、特にソースコードの品質を重視していました。もともとアルバイトの方が作っていたソースコードが大量に残っていて、それを綺麗に直したかったというのが大きな理由です。

日本とベトナムでどのようにやりとりをされていたのでしょうか?

ビデオチャットでコミュニケーションを深め、齟齬をなくしていった

(石橋)プロジェクトがスタートした時点は、必要に応じてスカイプでミーティングを行ってきました。ただ、ビデオチャットだけではコミュニケーションがうまくいっていないと感じることがあったので、途中から週一に変えて、さらに毎日にしてコミュニケーションの頻度を高めていきました。スカイプの調子が悪いときは、Googleハングアウトを使ってしました。

「認識の齟齬をなくすためにビデオミーティングによるコミュニケーションを増やした」と語る石橋氏

ミーティングをやっていた理由は、開発や優先順位など、認識の齟齬が多くあったためです。立ち上げの段階からきっちりやっておけば良かったのですが、当初その部分がなかったので、やりなおしをしようということでコミュニケーションの回数を増やしていきました。今はブリッジエンジニアの方がだいぶ内容をわかってくれていて、かなり努力をしていただいていて、仕様についても逆に我々に質問をしてくれたり、間違いを指摘してくれたおかげで認識の齟齬はなくなり、打ち合わせも必要に応じてやっています。

どのように信頼関係を築いていかれたのでしょうか?

腹を割ってオープンに話し違和感をなくしていった

(稲垣)ひたすら日々の中の信頼かと思ってまして、小さいことも含めて僕も違和感があればはっきりと言わせていただいていたんですね。とにかくやっぱり腹を割ってオープンに話さないと、お互いの不満が溜まっていってしまうと思っていて、違和感があるときは、実際に現場でやってくださっている小林さんにきちんとお伝えをしました。そういう会話をしたうえでも一緒にやってくることができたというのは重要だなと思います。嫌になってしまうこともあると思うんですよ。本来そういうことはしたくないんですけど、嘘ついてることのほうが永続性がなくなります。そこを正直に言わせていただいたうえで、且つ一緒にやっていただいた方たちはすごく誠意があって、いろんな形で僕のことも信頼してくれるてるなというのが伝わってきて、信頼ができたのかなと思っています。

「信頼関係を築くために違和感があれば、はっきり言わせていただいた」語る稲垣氏

石橋 隆平氏

シニアエンジニア

ソフトウェア開発会社にて、広告配信、与信管理、ソーシャルゲーム等のシステム開発に従事。2013年、UZABASEに参画。

実際に品質はどうでしたか?

(石橋)もともとはJavaをやっていたわけではなくRubyをやっていて、今回弊社で使っているWicket(ウィケット)というフレームワークもはじめてという状態でした。こちらから「このドキュメントを読んで開発して欲しい」とリクエストさせていただいたところ、高い期待にもかかわらず、期待通りのコードがあがってきたので、それには驚きました。

良かったことも悪かったことも含めて、印象に残ったことを教えてください

BSEとビジネスサイドで直接やりとりしてもらってもロスがなかった

(稲垣)最初にやり始めた時は、具体的に仕様みたいなものをお伝えしてもなかなか伝わらず、うまくできなかったことがあったんですけど、最近数ヶ月ぶりにアップデートしてみせてもらったときには、本当にざっくりした資料でそれができてきていて、驚きました。意思疎通は確実によくなっていると感じました。

(飯作)もともと開発側のメンバーとブリッジエンジニアでやりとりをしていたのですが、途中から安定してきたので、我々を介さずに、ビジネスサイドで実際に使っているユーザー、仕様を考えているユーザーと直接やってもらっていました。

その時にコミュニケーションロスやスピード感が落ちるかなと思ったんですが、そうはなりませんでした。噛み砕いて進めてくださっていて、びっくりしましたね。それで我々のコストや時間も削減できました。またビジネスサイド側も、今まで自分がいかに仕様や情報、伝える内容が足りていなかったというのを痛感し、ビジネス側も成長できる土台になったのではないかと感じています。

フランジアに対して要望があったらぜひ教えてください

ナレッジをテンプレート化することで相互に成長していきたい

(稲垣)御社としてのカラーがあるとより良いと思います。会社によって求めているものは違うと思うんですけど、僕が一番求めたかったのは、「御社のカラーはカラーとして出してください」ということです。ダイバーシティという話に近いかと思いますが、いろんなカルチャーや考えをもった人たちといっしょに作ることによって良いものが生まれると思っているので、そこはよりしたかったことです。

今回、デザインをすべてお願いしていました。僕たちから何も言わなくても、確実にどんどん良くなっていて、あれは会社のカラーだったのかなと思っています。そういうのがもっといっぱい出ると僕たちとしても楽しいと思います。

(石橋)いっしょにやっていくうえでのコミュニケーションの取り方や、問題の扱い方などマネジメントの部分で、こちらから問題に対する解決策を待っているのではなく、「こういう問題があるから改善したい」とか、問題提起をしてもらえると、嬉しかったかなと思います。

「相互に成長できる関係を築作っていきたい」語る飯作氏

(飯作)他のクライアントやお客さんのラボや受託開発をされていて、いろんなナレッジをお持ちだと思います。その中でテンプレートのような形でプロジェクトの方法論や、コミュニケーションの方法論などをご教示いただけると良いかと思います。こういうものが基本的なベースであります、その上で各社別に形を変えていきましょうなど、プロジェクトをスタートするときに、そんな仕切りがあるとうまく始められるかなと思います。

我々が経験したコミュニケーションミスというのは、他社さんでも起こることではないかと思っていて、フランジアさんから提案していただき、相互に成長していけるような状態があればより良いと思います。これから継続することで、我々としてもフランジアさんとしてもそのようなものを作っていけるといいなぁと思っています。ベトナムに行ったらぜひそういう話をしたいです。

周囲の会社でオフショアを検討されている会社さんがいたら、フランジアのことをオススメしたいと思いますか?

発注側もコミットすることが大切

(稲垣)その質問はすごく難しいと思います。今回僕たちの反省としては、もっとコミットしないといけなかったと思っています。例えば、バックオフィスのメンバーから請求書システムが欲しいという声がありました。僕たちでレビューをして最後フランジアさんに渡すというフローなんですけど、現場は忙し過ぎてぜんぜんコミットできてなくて確認が遅れてしまったことがありました。

オフショア開発をする場合は、こういったことに体力をさける状態でないと厳しいかなと思います。横に人がいて作って見せられる体制のほうが、やりやすい会社もあると思うんですよ。ただ、僕たちがそれをしないで今回継続しよと思ったのは、間違いなくフランジアさんといっしょにやることに意味があると思っているからです。

今回コードのレビューをうちのトップエンジニアにみてもらい、いろいろチェックをさせてもらったんですけど、僕たちの意思疎通の問題でうまくできていないところもありましたが、完全に新規で作っていただいて「自由にやってください」とお願いした中では、素晴らしいコードになってました。その方たちが常時2名開発をしてくださっていて、この金額というのはなかなかないと思います。そういった状態が作れるところは、オフショアの強さかと思います。

ただ手放しでいいわけではないと思うんですよ。ある程度、発注側もコミットしないとできないことです。先ほどお話したように、最初はできなかったことがだんだんできてくるようなこともあります。そういうことを踏まえ、うまくできるイメージを持ち、ちゃんとコミットするという意志を持てるのであれば、おすすめしたいと思います。

(飯作)コストも品質も良かったですが、何よりもスピードを感じられたことが良かったです。中国の上海などでオフショア開発を経験していたのですが、そこと比べるとトータル的にも品質は上ですし、スピードも上で、今回やってみて改めてオフショアの可能性を感じました。

一方、日本の協力会社と比較するとコミュニケーションやプロジェクトの方法論は、言語の壁がないほうが楽です。そこと比較してどう差別化していくかを、今後フランジアさんといっしょに考えられればと思っています。

開発を振り返って(フランジア・ジャパン)

常に改善を意識し、プロジェクトの問題点と要因を洗い出した

プロジェクトが始まる前に、COOの稲垣さんから、「全て包み隠さず、腹を割って率直に話しをします。」との前提のもと、我々に望むものを提示して頂きました。正直求められているものはレベルが高く、現地のエンジニアとも色々な相談をしました。担当のリーダーエンジニアは、Javaの経験は豊富ですが、Wicket(フレームワーク)を使用した事の無い状態。その中で、我々の出来る事、出来ない事、を正直にお伝えして、PDCAサイクルを回し改善ベースで開発をさせて頂けないかを相談しました。Framgia創業初期、まだ実績の無い状態から上記の言葉を信用し、開発委託をして頂いた際にはとても嬉しかったです。

その後プロジェクト内では様々な問題が起こりましたが常に改善を意識し、プロジェクトの問題点と要因を洗い出し、改善策を共に考えながら進めて行く中で信頼関係が生まれた結果、一定の成果を納める事が出来ていると思っております。今後も同じ方向を見据えながら、共に進んで行ければと思います。

小林 泰平 COO

開発に関わったメンバー

新しい技術を研究する事、困難に挑戦する事が一番魅力的な事

今回のプロジェクトへの参画が決まってから、様々な困難に直面する事を覚悟していました。対象のフレームワークの経験も無く、また、既存のシステムの仕様書も充実していない。最初は本当に戸惑いました。しかし、時間と手間を惜しまずチームの皆と情報の共有を行う事で、徐々に前に進めるようになって行きました。

わたしにとっては、新しい技術を研究する事、困難に挑戦する事が一番魅力的な事です。自分の限界を超えるのは、常にそういう時と決まっているからです。また、そんな中でチームの成功に貢献出来る自分の役割がある、と感じられて嬉しかったです。

UZABASEさんの立場を考えると、最初は進め方や情報共有のプロセスなどが確立しておらず、不安に思った事が多かったと思います。しかし、管理ツール等を使用してのやり取りでお互いを理解し合い、プロセス、ワークフローを確立して行く事でプロジェクトがどんどん上手く回るようになって行きました。これからもシステムの要求を理解し、ご希望に沿えるように全力で取り組んで行きます。稲垣さんはじめ石橋さん、飯作さん、Framgiaメンバー、このプロジェクトのチームなら、どんな困難でも乗り切れると信じています。

Tan リーダー・プログラマー

同じ様な問題がまたあったとしても、すぐに解決出来ると思う

今まで参加した中でも一番大きなプロジェクトです。最初はシステムの業務要件とデータベースの結びつきが理解出来ず、適切なマスターデータの作成する事すら難しかったです。しかし、UZABASEさんのプログラマーの方達が工数をかけ、問題を解決しようとしてくれたおかげでプロジェクトの中で出来る事が徐々に増えて来ました。同じ様な問題がまたあったとしても、すぐに解決出来ると思います。このプロジェクトを通して、技術的な事だけでは無く、チームワークの大切さや責任感等、自身がすごく成長出来ていると感じます。

Ngoc プログラマー

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