開発事例インタビュー

世界一の乗車体験へ―タクシーのIoTにイノベーションを起こすJapanTaxi (後編) 失敗しないオフショア開発―ラボの選び方と進め方
JapanTaxi株式会社インタビュー 代表取締役会長 川鍋氏、取締役CTO 岩田氏

このエントリーをはてなブックマークに追加

タクシー業界最大手で老舗の日本交通の子会社で、配車アプリの先駆けである「全国タクシー」をはじめ、タクシーサービスの付加価値を高める取り組みを展開するJapanTaxi株式会社の開発インタビュー後編。自社でのオフショア開発ははじめてという同社。ベトナム現地でチームマネジメントをしていただいている手島氏、CTOの岩田氏にフランジアを選んでいただいた理由、契約までの経緯、開発の品質、うまくやる方法などについて伺いました。

岩田 和宏氏

岩田 和宏氏

JapanTaxi株式会社 CTO

東京工業大学大学院を卒業後、大手セキュリティ会社で画像センサーの開発、外資系ベンチャー、スマホ系ベンチャー、mixi、ストリートアカデミーCTOを経て、JapanTaxiのCTOに就任。アプリ関連のサービス全般の開発業務を担当し、技術およびチーム基盤を構築している。

岩田 和宏氏

手島 健志氏

JapanTaxi株式会社 プロジェクトマネージャー

大学卒業後、SIerにてシステム開発に従事。その後、2007年 日交データサービス(現 JapanTaxi)に入社。入社後はタクシー業務システム、全国タクシーアプリ開発(iOS・Android・WindowsPhone・Windows8)を担当。日本交通のEDSキッズタクシーも立ち上げ時から参加し、今回、キッズアプリ開発のPMを担当。

オフショアの失敗体験があった

過去にオフショア開発のご経験はあるのでしょうか?

手島:JapanTaxiはアプリ開発会社のイメージですが、前身は日交データサービスという日本交通のタクシー業務システムを開発・保守するシステム子会社でした。今も保守は継続していますが。その当時、業務システムを作り直すプロジェクトを日本のベンダーに依頼したら日本のベンダーが海外のオフショアに投げたんです。それで返ってきた結果が散々だった。そういう意味で直接ではないですけどオフショアの失敗経験があります。そのときは散々な状態で返ってきたものを全部作り直して、オフショアはダメだとか丸投げした結果がこれかと嘆きました。設計書は結構しっかり作ったんですよ。ちゃんと作ってるんですけど、どうしてもやっぱり理解してもらえなかった。

「日本のベンダー経由で実施したオフショアは結果が散々だった」(手島氏)

今回、再度トライしてみようと思われたきっかけは何でしょうか?

岩田:慢性的な日本でのエンジニア不足的なところから、川鍋が言ったように「やらないよりはやって後悔したほうがいいね」というようなことです。「オフショア気になるけどどうしよう?」みたいな話になって、失敗例はよく聞いてたりするんですけど、失敗例だけ目立っちゃうというのもあると思いますし、意外ともしかしてできるんじゃないかと、人によっては全然回ってるし、もちろん大きい企業もやってたりしたので「やるだけやってみようか」っていうチャレンジ的な気持ちですよね。

エンジニア不足の中で採用にかけるコストが結構高いというのもあったので、ある程度コストを安くしながら半永久的にずっとやり続けるしかない。とは言ってもエンジニアって2年3年ぐらいの周期で辞めてしまったりするというようなところもあるので、安定したエンジニアの場所をオフショアで作れれば最高というかリスク管理の面も含めていいねっていうところで、まずやってみようかと。

国内で順調に採用ができていたらオフショアは考えていなかったのでしょうか?

岩田:そうですね。バンバン応募があるような状況だったら考えてなかったかもしれないですね。

あとはコストですかね。時間的なコストもかかるし。3回ぐらい面談して最後まで採るっていうことを考えたときに、トータルその10倍ぐらいは面接して、さらにその10倍ぐらいの書類を見ることもあるので、週に何十時間、多いときには週20人面接やってましたよ(笑) 会社の説明するのがだんだん面倒くさくなってました(笑)

「国内の採用活動では、多いときには週20人の面接をやっていた」(岩田氏)

もちろん採用をしっかりしないといけないというところがあったのでそこにリソースを割いてはいたんですけど、作りたい物とかやるべきことはたくさんあるので、そういう意味でも安定的な体制が必要だなっていうのはあったんですよね。

手島:そういう話になってオフショアについていろいろ調べていくと、中国があり、インドがあり、インドは英語できるからアメリカに取られているとか、そういうのがネット上見ると結構出てきてて。ベトナムは親日だからイイとか。でも行くならやっぱり複数社見ていこうってなりました。

クライアントさんから本音を聞き出した

フランジアを選んでいただくにあたってどんなところを重視されていましたか?

手島:まず技術力があるかないかというところと、開発したいサーバサイドとiOS、Androidのクライアントアプリをちゃんと作れるか、単純にうちが発注するものができるかできないかという観点。あともう一つは企業理念が合ってるか合ってないか。そういうところですかね。

技術力をどのように他社と比較をされたのでしょうか?

手島:結局、全員面接しました。フランジアさんは普段クライアントに面接させることはしていないって言ってた気がしますが、やらせてくれって言って。全員缶詰になって話をして技術力及び人間性を見る、そのための簡単な面接をしました。

あと、実際に開発をしているクライアントさん2、3社に直接ヒアリングさせてもらいました。ぶっちゃけどうですか?みたいな感じで。これも同じような条件で。

岩田:会って話してみて、フランジアさんは企業文化とか、何か雰囲気がいいねっていうのもあったし、大学と一緒に密着して研修してというところも選んだ理由です。そこで技術的担保とかを聞いて、その聞いた方たちのたぶん本音だったと思うんですけど、ポジティブな意見が多かったです。

ブリッジSEの日本語能力が決め手に

フランジアを利用していただいたクライアントさんにインタビューをされて印象に残ったことはありますか?

手島:「本当みんな頭いいっすよ」ということをズバッと言ってました。「地頭すごいっすよ」という感じでした。

岩田:技術は日本と比べても全然遜色ないというのはやっぱり言っていて、そこは結構安心感が出ましたね。

手島:皆さんおっしゃってましたよね。

岩田:皆さん一様に言ってましたね。

手島:まず年齢的に若いんですけど、同世代の日本人と比べたときにも全然負けない。逆に上回ってるんじゃないの、みたいな。日本人と年齢が一緒で頭が良くてコストが下がる。じゃあこっちでいいじゃんっていう(笑) ちょっと距離が離れてるだけっていう話で。

「同世代の日本人と比べたときにも全然負けない。逆に上回ってるんじゃないの、みたいな」(手島氏)

面談では実際どのようなことを聞かれたのでしょうか?

岩田:一般的な技術的面談っていう感じですかね。あと「この会社楽しいですか?」みたいな。

手島:あとブリッジSEの人が日本語どれぐらいできるかを見ました。開発者との面談でブリッジSEに通訳をお願いしました。

その面談でいろいろ不安に思われていたことは払拭できましたか?

手島:そうですね。視察した他社さんのブリッジSEの日本語レベルは正直あまり良くなかった。フランジアさんではクオン君がブリッジSEですが、クオン君は会ったときから「おお、こいつすげぇな」と思って、これならいけるなと。日本語でのやり取りがうまくいかないと一番ストレスを感じるんですよね。

あと一応スキルシートみたいなものを作らせましたよ。今までどの様な言語をやったことあるのかみたいな。

弊社のメンバーが日本語ができたとして御社の採用基準で面接した場合どうですか?

手島:乗っかりますよね?

岩田:全然乗っかりますね。年齢的に考えても全然乗っかるし、是非採用したいなと。そんなわけでジョブフェア(新卒採用)のほうも考え始めてます。

今後は日本のほうでもベトナム人のブリッジを採用していきたいですか?

岩田:ブリッジというかエンジニアとしてという感じですよね。ベトナムのラボもあったり縁もあるので一人そういう人がいてもいいんじゃないかという。

手島:ベトナム語がしゃべれる、ラッキー、ぐらいの感覚ですよね。どちらかというと。

岩田:そういう意味で御社を使っているところもあるじゃないですか。御社を使おうかなと思っているところに例えば自分や手島もそうですけど経験者の声を日本で聞ける会とかあれば御社にとっていいんじゃないでしょうか。実際利用してる会社のマネージャーがどう思ってるのかというのをそこに聞いてもらったほうが、弊社もそう決めたように、断然信頼性が上がりますよね。

「ベトナム人エンジニアの採用も検討していきたい」(岩田氏)

オフショア開発に不安はありませんでしたか?

手島:やっぱり行くまで本当にちょっと疑ってましたよ(笑) ベトナムって街歩いたらそうじゃないですか。適当な感じ(笑)。疑いたくなりますよね(笑)

日本とはやり方を変えた

どのようなことを意識して開発チームを作っていかれたのでしょうか?

手島:まず日本チームが僕しかいないみたいな感じなんですね。一応同じチームですけど実際に一緒に手を動かしてまでやるわけではないので。僕しかいなかったので日本のチームとどうのこうのっていうのは実は僕とベトナムがどうかっていう話ですね。

前にオフショアをちょっと失敗したっていうのもあったので、最初はやっぱり隣にいてコミュニケーションを蜜にしないと絶対回らないだろうなっていうのもありまして半月、2週間単位で日本とベトナムを往復する形でとにかくまず近くにいたっていうことがまず一つ。

「最初はやっぱり隣にいてコミュニケーションを蜜にしないと絶対回らないだろうなと思った」(手島氏)

聞いてたのが結構スキル高いよっていう話だったので、設計書とかもめちゃめちゃ細かくやるような意識ではなくて、ある程度分かるよねっていう形でスタートしました。それから1、2ヶ月たって気づいたのは「やっぱり彼らは日本人じゃない」っていうことでした(笑) 要は日本人ならここに削除するというボタンがあったときに「削除しますか?→はい or いいえ」って設計書に書かなくても「削除確認あり」って一言書いとけばいいわけじゃないですか。でも「何を確認すればいいんですか?」とか言われる。あー、そうかってなったので、ちょっとだけ方向転換して、「ここは書かないと分かんないね」っていうところはある程度書くようにはしました。もう一つあったのは、開発者はテストをしないって聞いてましたけど本当にテストしねえなっていうことに気づいたんですよ(笑)

最初はQA入れてなかったんです。今は入れたんですけど。そこはサービス(無料)で途中から入れてもらったんですけど、本当にテストしないなっていうことに気づいて「これはこちらで細かくテストしないとマズいな」となったんですけど、それとは別に作るのは速いんですね。なのでやり方として設計書は一応キーとなるコメントは書きつつもラフに仕上げて、まず作らせる。作らせたらこちらでテストをしてここがダメよっていうのを動画で撮って「ここダメ」って言う。こういう流れにシフト転換しました。だから日本での開発に比べ開発スケジュールはタイトにしました。彼らはそれでも何とかできるので。そこは日本のチームとはやり方を変えましたね。

一緒に汗を流すことで信頼関係を築ける

実際に現地に行かれたのは正解でしたか?

手島:そう思います。最初から開発完了まで半月はずっとベトナムに行っていたので、行かなかったらどうなってたかっていうのはちょっとわからないんですけど、ベトナムだからとか請け負った先だからとかじゃなく、やっぱり指示されるって信頼関係がないとうまくいかないんだろうなって思うんですよ。対人間でやっているのでそこは行って一緒に汗を流すっていうかそういう関係を築いていかないとやっぱりダメだなとは思いました。今はもう半年以上行ったので傍に居なくても、僕が日本からメッセージ送ってたら僕の顔が頭に浮かんでいるはずなんですよ。ある程度はうまく回るようになってると思いますね。

具体的にどのような方法で信頼関係を築かれたのでしょうか?

手島:具体的に言うと何でしょうかね。お土産攻撃とか?(笑) チームで毎日朝の号令で一緒にワッショイもやってます。あと一緒に御飯とかも。昼はいつもクオン君と一緒に行ってますし、夜もベトナムに出張している時は必ず一回は一緒に行ってますね。

お土産はいろんなものを持って行きました。北海道に行ったときは北海道のお菓子だったりとか、Ban君には赤ちゃんが生まれると聞いたので「赤ちゃんに」と赤ちゃんグッズだったりと。

お返しにとベトナムメンバーがおみやげをくれることもあったりします。最初のほうはくれなかったですけど、お土産攻撃を繰り返していると、くれるようになりましたよ(笑)これも信頼関係の現われですね(笑)

チームメンバーとの食事

ベトナムの印象はいかがでしたか?

手島:まずはやっぱり道路、バイクですよね。日本では考えられない数のバイクが走ってますね。あと食事。ベトナムって食事が辛いのかなとずっと思ってたんですよ。東南アジアって辛いイメージ。僕辛いのダメなんですよ。辛いのがあったらもう「ああ、無理だ」って思ってたんですけど、全然辛くない。食べ物はすごく美味しいです。あと、軒先でお茶しながらずっとしゃべってる印象です。それが楽しいのかなと思いながら、でも楽しいんだろうなと。

開発品質を上げるうえでどんなことを課題に感じていますか?

手島:課題としては、これは彼らがベトナム人だからというよりも、たぶん日本のプロジェクトも一緒で「もっとお客様目線になろうよ」っていうところですね。気づくか気づかないかっていうところがお客様目線になっているかいないか。僕も使ってる人から言われてハッて気づくことがありますけど、彼らが気づくことができればもっといいんじゃないかなと。これはたぶんベトナム人とかあんまり関係ないですね。

成長を感じるラボになっていった

ソースコードの品質というところで言うといかがでしたか?

岩田:そうですね、サーバサイドを主に見てますけど全然問題ないです。いろいろノウハウが社内にあるのかなっていうのがあって、テストコードもしっかり書いてくれます。あとブリッジの一時フィルターがちゃんと入っているので自分が言おうかなと思ったら既にもうコメントが書かれていたというようなこともあって、最初はよく見てたんですけど 、もう自分も最後は本当にほぼスルーしてましたね。信頼できてます。

「ブリッジの一時フィルターがちゃんと入っているので自分が言おうかなと思ったら既にもうコメントが書かれていた」(岩田氏)

手島:サーバに関しては本当にテストをよくしてるなと、たぶんこれは当たり人材を引いちゃったっていうのがあるかもしれないんですけど、本当によくテストが出来ています。おかげでバグが少ないです。クライアントアプリに関してはたぶん設計書から読み取れる動きが100あるうちの60しか取れなかったっていうときに残りの40を僕がテストして「こっちにしてね」みたいな感じ。ボタンを押した瞬間落ちるとかそういう単純なバグはないです。押した後の動作が違うとかそういう話ですね。

岩田:遷移というかアニメーションの間隔とかね。ちょっと押したときに切り替わるのが遅かったりとか。「ここはもっとスッとやっちゃおうよ」みたいな。それぐらいですよね。でもそういうところで結構手島がきっちりやってくれたっていうのがあるので乗務員向けアプリのほうは本当に予定している倍のスピードぐらいで進んでいて、Androidのほうはおまけでつけてもらった方も合わせたら6名ぐらいいるんですけど、トゥイちゃんのところがサブリーダーみたいにやってくれててバンバン指示出してくれてるので、その辺も結構成長してるって感じるんですよね。

やっぱり一から初めて、日本もそうですけど、最初はぎこちなかったのがだんだんうまく回るようになってるっていうのがありますね。それは最初のコアなメンバーがちゃんと土台を作ってるし、そのチームの雰囲気というのもあるし、たぶん彼らにとっても途中でこのタイミングで増えたっていうのもたぶん嬉しかったのかなと思います。

手島:フランジアさんとは年間契約を結んでいます。僕としては、彼らにもっと自覚を持って開発してもらいたい。そういうのもあって、こっちで設計書を事細かに書くとか、バグを手直しをするとかっていうことをやっちゃうと、メンバーのモチベーションが下がっちゃうところもあるじゃないですか。アプリをリリースする為に彼らをロボットとして扱っても良かったんですけど、それをしちゃうと次のプロジェクトもまた同じことを繰り返さないといけないので、もっと自主的にやれるようにやらせました。それをするには最初ちょっと「うーん」っていうときはありましたが、我慢しましたね。そのお陰か今はうまい流れに乗ってるなと思いますね。

いい流れに乗るまでの期間はどのぐらいかかった感じでしょうか?

手島:3ヶ月ぐらい。それぐらいからいい感じになりました。

オールフランジアでやってくれた

良かったこと悪かったことを含めてフランジアとして印象に残っていることはありますか?

手島:僕がラボ開発初日にフランジアを選んで良かったなと思ったことが、まずチームは4人だったんですけど、プルリク出したときのチェックメンバーに4人以外の人をちゃんとつけけてくれたんです。多くの会社では4人しか作業してくれないはずですが、フランジアでは裏で結構いろいろサポートしてくれることに感動したんですよね。会社としていろいろやってくれてるんだって。カードの決済処理も、「やったことある?」って聞いたら「うーん」と言いながらも「やったことあるメンバーが他にいるので確認してみます」みたいな。要は会社としてサポートすることを時間の無駄と思わない文化なのかな。そういうところがすごくいいなと思って。4人だけじゃないんですよ、たぶん、動いてるメンバーが。4人だけじゃ絶対解決できないよねっていうところを全部やってくれた。そこはすごくいいなあと思いました。

何しろiOS一人、Android一人、サーバー一人の各パート一人体制ですから、開発者が「できないです」って言った瞬間にもうできないわけですよ。それは怖い。結局そういう事はあんまりなかったんですけど、もしかしたら僕には言ってないけど誰かが陰でサポートした事でうまくできた事が結構あるかもしれませんね。

「4人だけじゃないんですよ、たぶん、動いてるメンバーが。4人だけじゃ絶対解決できないよねっていうところを全部やってくれた」(手島氏)

あと本当にサービスでいいなと思ったのは、iOSのエンジニアとAndroidのエンジニアってスキルがワンランク違ってたんですよ。iOSが上だったんです。なので同じ画面を作ってねっていうときに当然iOSのほうが早くできるっていうスケジュールを切ってくるんですね。でもテストの都合があるからAndroidも頼むからここまでに完了してくれ、ってお願いすると、プルリクチェックしてくれてるトゥックさんが「サポートでやります」と。「お金かかる?」って言ったら「それはいいです」みたいな感じでサポートしてくれた。まさに本当にオールフランジアでやってくれたなっていう感じはありましたね。

日本のサービスをもっと知ってほしい

フランジアに要望がありましたら教えてください。

手島:僕、ブリッジSEを2週間こっちに来させて欲しいです。というのは日本のサービスをやっぱりもっと知って欲しいんですよ。

岩田:クオン君だけでも一回来て欲しいっていうのありますね。

手島:日本とベトナムではタクシーでのサービスレベルが違うので、イメージがわかず、なかなか分かってくれない(笑) サービスとはみたいなところから言っても絶対にピンと来てないですね。最初に僕たちが「子供だけでタクシーに乗せるんだ」って言ったときに本当にポカンとしてましたからね。そんなのあり得るわけないじゃんって。でもあるんだよって言って、彼らは「ああ、あるんだ」って認識はしてるんですけど、それを目の当たりにしたことがないわけですよ。本当に子供だけで乗っている姿を。そのときの乗務員が何をやっているかとかも絶対にわかってない。今もわかってない。だけどタクシー呼べるんだっていうぐらいの感覚で作っているから、それを本当にわかってくれればもっとどうするべきかっていうのを下のメンバーに伝えることができる。だから本当を言うと全員来たら嬉しいんですけど、それは難しいので。

他にもありますか?

手島:メンバーが日本側に対して思っているけど言いづらいことを何とかして手に入れる方法とかないですかね。

岩田:あー、言いづらくて言えない事ね。

手島:そう。それをそっちで何かやってもらえれば、訂正すべきところは訂正しますし。

基本的には言いたいことを言ってもらっているとは思ってるので、僕は彼らから提示されたスケジュールとかを真に受けていますが、実はタイトで困ってるとか、何か「それはね……」みたいなのがあれば直せるところかどうかは別として教えて欲しい。スケジュール作るところは結構ケンカしてるんですよ。「これでできるよね?」「できません。これの1.5倍かかります」「絶対できるって!」みたいな感じになっちゃうんですよ。彼らも作った後に「テスト1.2倍しないと間に合わない」「お前テストしてねーじゃん」とかいろいろあるわけですよ(笑) そういうようなことがあるので、言ってることは言ってると思いますけど、若干押し切っているところもたまにあるので「そういうところが実はちょっと嫌でした」とかがあるのであれば。もしも実際にフィードバッグできなくてもフランジアさんの中でほかの会社さんにはそういうのを言ってもいいのかなっていう気がします。

まずは分離できるシステムで試してみてほしい

最後に、もしほかにオフショアを検討されているお客様がいたらお勧めしたいと思いますか?

手島:それは思いますよ。コストとかすべて含めてトータル的に考えてですよね。

まずは基幹システムというよりは別のシステムで、失敗しても、そこしか被害が出ないみたいな、そういうのを作るには最適です。それでうまくいけば徐々に基幹システムもやればいいじゃんという感じで。もし上手くいかなくてもコスト的にも損失が少ないですよね。まずは分離できるシステムからですね。

開発を振り返って(フランジア)

お客様とのチームワークで困難を乗り切れた

日本のタクシー会社の最大手である日本交通の子会社であるJapanTaxi様とご一緒に仕事できると聞き、最初「こんな大きな企業様と仕事できるのは、多くのことを学べるチャンス」と思いましたが、その通りでした。

プロジェクトマネジャーの手島さんと仕事して、プロジェクトの管理やアプリケーションの設計、ユーザビリティやビジネスの考え方など、たくさんのスキルを身につけることができました。
タクシー系の開発ははじめての経験だったので、勉強しないといけないことがたくさんありましたが、仲間のiOSのDungさん、AndroidのThuyちゃん、サーバのBan君と一緒に力を合わせることで、解決できました。

チームメンバーは、技術も優秀でチームワークもいいのでお客様と一緒に仕事して、素晴らしいチームだと感じていました。お客様とのやりとりがあまりうまくできないことやスケジュール通りに実装できないこともたまにありましたが、お客様が丁寧に何回も説明してくださって、チームのみんなも頑張ってくれましたので、困難を乗り越えることができました。

お客様とは何度か一緒に飲みに行きました。仕事以外のこともたくさんお話できて、楽しかったです。
これからも、JapanTaxi様と一緒に仕事できることを楽しみにしています。

ブリッジSE Cuong

短い開発期間の中で精一杯パフォーマンスを出すことができた

キッズタクシーは、フランジアとJapanTaxi様との初めてプロジェクトでした。
チーム一丸となって効率的に仕事を進めたことで、予定通りリリースするできました。お客様も開発チームの近くにいてくださって、丁寧にサポートしていただきました。半年の開発スケジュールで、仕様が何度か変わりましたが、熱意のあるお客様と仕事ができ、見積力、コミュニケーション能力、進捗管理力など、たくさんのことを学ばせていただきました。ベトナムにはない、日本ならではのきめ細かいタクシーアプリの開発に関わることができ、とても勉強になりました。

iOSエンジニア Dung

プロジェクトを通じて様々な知識や経験をみにつけることができた

プロジェクトの最初から最後まで参加したのは、私にとって初めての体験でした。慣れててないこともあり、戸惑うこともありましたが、多くのことを学べました。
開発は、最も難易度の高い部分から始めたので、当初は「本当にできるだろうか」と不安になることもありましたが、チームのみんなで協力しあい頑張って乗り切りました。理解が深まるに連れ不安も薄れ、仕事が楽しくなってきました。新規の依頼も多くいただきましたが、リリース日まで、チームの全員が力を尽くしました。

お客様はプロフェッショナルであり、仕事を楽しみながらやられていて、いつもチームのメンバーのことを気遣ってくださいました。お客様のおかげで、ハノイで日本人がよく行くレストランについて詳しくなりました。

お客様は熱心に技術サポートをしてくださり、このプロジェクトを通じユーザーインタフェース、AndroidとiOSといったクライアント側に関する経験・知識を身に付けることができました。チームは技術力もあり、性格も良いメンバーが集まっていたので、とてもよい結果を残せたと思います。

引き続き、JapanTaxi様のようなプロフェッショナルで刺激になるお客様とお仕事できることを楽しみにしています。

サーバーサイドエンジニア Ban

プロジェクト初期から参加することで、アプリ開発のフローもビジネスも学べることが多かった

Kids Taxiのプロジェクトでは、様々なことを体験できました。手島さんの管理はとても私たちが働きやすく、安心して期日を守れるよう自分のタスクに集中できました。そしてとても面白い方です。
Kids Taxiのときは4人のチームで開発し、それぞれがBrSE/iOS/Android/Serverの各分野を担当します。それぞれが自分の仕事に責任を持ち、また仲良くしながらうまく仕事ができました。

このプロジェクトは自分が乗り越えないといけない試練の一つでした。タスクも多くスケジュールも短いので、開発者は常に全力でした。開発終盤での仕様の変更もあるため、休む暇もありませんでしたが(笑)、お客様の高い品質の要求とリリースに間に合わせることの両方にコミットすることができました。

そのおかげで、小さなことから大きなことまで全てを担当することができ、アプリ開発のプロセスのすべてを体験することができました。お客様のコアビジネスや強いテクノロジーを間近で感じることができ、色々と勉強になったことは私にとって非常に幸運でした。

仕事の適応力も高くなったと感じています。プロジェクト当初、要件を聞いたときにびっくりしましたが、だんだん慣れてきました。チームの他のメンバーはスーパーエンジニアなので、チーム内からもからたくさんの知識を得られました。例えばDungさんのテクニカル、見積もりの能力、適応力やCuongさんのお客さんとのコミュニケーション方法やBanさんのミスが少なく複数プロジェクトを同時に並行する働き方も勉強できました。

Androidエンジニア Thuy

前ページ世界一の乗車体験へ―タクシーのIoTにイノベーションを起こすJapanTaxi(前編)

ベトナムのオフショア開発の視察、システム開発に関するご質問、
お仕事のご相談、お見積の依頼など、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ
このエントリーをはてなブックマークに追加
Page Top